カタプレキシー(情動脱力発作)【公認心理師試験対策】

2021年3月20日

カタプレキシー

カタプレキシーとは、日本では「情動脱力発作」とも言われています。感情の変化(喜怒哀楽)、不安や恐怖などの情動刺激によって筋に脱力が起こる症状です。過眠症の一つであるナルコレプシーに併発することが多いです。

■ナルコレプシーは、前触れのない急激な入眠が起こります。立ったまま睡眠に入ったりするなど危険が伴うことがあります。

カタプレキシーが起こると、少なくとも数分間は動けないとされていますが、重篤な場合は30分にわたり動けない状態が持続するとも言われています。

これまで、カタプレキシーの原因は解明されておらず、関連する神経回路の誤作動があるという説やナルコレプシーの原因である脳内のオレキシン量の減少という説がありました。

しかしながら、2021年1月に筑波大学が「レム睡眠とカタプレキシー:筋脱力を起こす共通の神経回路を発見」として、報道関係者に文書を出したことで、注目されています。今後の研究により、治療方法が発見されるかもしれません。

【筑波大学 研究報告】