神経性過食症(過食症)【公認心理師試験対策】

神経性過食症

神経性過食症は「神経性大食症」や「過食症」、英語圏では「Bulimia nervosa ; BN」と言われます。発症は20〜25歳に多く、女性に多いとされています。

神経性過食症は、一気食いやダラダラ食いといった一度の機会に大量に食べるという食事の仕方に特徴があります。また、肥満による恐怖心があることにより、過食のあとに排出行動(自己誘発性嘔吐や下剤の服用など)や絶食、激しい運動を行います。

発症の背景には、精神的ストレスがある場合が多く、過食や排出行動は人の目に触れないところで行われます。過食は自己統制できず、空腹でなくても満腹でも食べ続けるなど、過食のあとに苦しくなったり気持ち悪くなったりすることもあります。

過食は、ストレスに対する拒否行動でもあり、高脂質のジャンクフードやお菓子、ジュースなどを過剰に摂取するため、身体的にも健康を害することが多いです。とはいえ、神経性過食症は排出行動や絶食、運動などで体型維持を図るため、肥満体型だけに限らず標準体型の人もいます。

神経性無食欲症とは異なり、病症による認識があることが多く、摂食行動が自分で統制できない怖さもあります。ストレスからの逃避や肥満に対する怖さもあります。こうした葛藤がストレスの悪循環になることから、過食と排出行動を減少するアプローチと、ストレスそのものを減少するアプローチが大切です。

神経性過食症の診断と治療

神経性過食症の診断については、「3カ月以上にわたり週1回以上過食をしているエピソードがあること」や「過食をしている間やその後に自制を失う」、「排出行動があること」などが基準となっています。

治療では、抗うつ薬の投薬治療や認知行動療法が行われています。認知行動療法によって排出行動が減少するという報告もあり、有効性が示されています。一方で、根底にある精神的ストレスについても減少させる必要があり、対人関係療法や環境整備といった他のアプローチを用いることもあります。

公認心理師試験対策

神経性過食症については、神経性無食欲症と似ているため、違いを意識して憶えてください。

確認問題

  • ①神経性無食欲症では、病識がないことが多い。(○or✕)
  • ②過食のあとに排出行動がある。(○or✕)
  • ③発症は男性に多い。(○or✕)
  • ④過食は、精神的ストレスが背景にある。(○or✕)