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前頭側頭型認知症【公認心理師試験対策】

2021年2月26日

公認心理師試験において認知症は、知識と支援方法について出題され、配点の高い事例問題でも出題されるため、必ず勉強しておきたい部分です。

今回は、前頭側頭型認知症について解説します。

前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知症は、脳の神経細胞の中にタウ蛋白およびTDP-43というタンパク質が沈着することによる認知症です。脳の前頭と側頭に萎縮がみられます。

アルツハイマー型認知症との違いは、アルツハイマー型認知症は脳の記憶を司る海馬という部分から萎縮しますが、前頭側頭型認知症は脳の前頭と側頭から萎縮が始まります。これは、CTやMRIで判断できます。

前頭側頭型認知症は、50〜60歳代に多く、本人に自覚がない場合もあるため、カウンセリング時には、本人だけでなく配偶者や家族の話を聴いて、症状があるか確かめる必要があります。

前頭側頭型認知症の症状

脳の中で、前頭葉は「人格・社会性・言語」を、側頭葉は「記憶・聴覚・言語」を司っています。これらの機能が低下することにより、各種の症状が現れます。

◆人格の変化

これまで優しかった人が人が変わったかのように、怒りやすくなったりします。暴力行為が始まる可能性もあり、注意が必要です。

◆社会性の欠如

社会性の欠如により、意思の疎通が難しくなり、万引などの犯罪、マナー違反などを起こすようになります。社会的な信頼性を失うことでもあるので、予防したいところです。

◆常同行動

同じ行動を繰り返します。雨が降っているのに日課だと言って散歩に出かけたり、状況に応じての判断ができません。止めると怒り出すこともあります。

◆脱抑制行動

行動に抑制が効かなくなります。その時の感情にまかせた暴力行為や万引などに繋がります。社会性の欠如と一緒に憶えてください。

◆感情鈍麻(どんま)

感情の伝達ができなくなり、他者の感情に共感すること難しくなります。

◆自発的な言葉の減少

会話が難しくなります。自発的な言葉が減り、話しかけてもオウム返しになったり、反応が返ってこなかったりします。

公認心理師試験対策

前頭側頭型認知症は、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症とセットで憶えておく必要があります。微妙な症状の違いや対応について問われることが多いです。

また、事例問題でもアセスメントの仕方について出題されています。事例問題では、65歳以上の男性(女性)など問題の初めに書いてある場合は、認知症の問題かなと疑ってください。

前頭側頭型認知症は、常同行動や人格変化、社会性の欠如が特徴的です。また治療に抗精神病薬が用いられるということも憶えておきましょう。

確認問題

【例題1】前頭側頭型認知症について、次の選択肢の中から最も当てはまるものを選びなさい。

  • ①もの盗られ妄想を生じる。
  • ②手の震えや硬直がみられる。
  • ③レム睡眠行動障害がみられる。
  • ④徘徊することがある。
  • ⑤性格が変わることがある。

【例題2】前頭側頭型認知症について、次の選択肢の中で、誤っているものを選びなさい。

  • ①自発的な言葉の減少がみられる。
  • ②脱抑制行動がみられる。
  • ③海馬から萎縮がみられる。
  • ④常同行動がみられる。
  • ⑤暴力行為や万引の要因になり得る。
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