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【保護者向け】勉強が苦手な子どもの特徴【学習障害を疑ってみる編】

勉強が苦手で、授業についていけないし、問題集やプリントをやらせてみても全く解けない、そんなお子さんをお持ちの保護者の方へ。もしかしたら、学習障害の可能性がありますので、疑ってみてください。

▽ぜひ、こちらもご一読ください。

勉強が苦手な子どもの特徴【授業についていけない編】

学習障害

学習障害(限局性学習症)というのは、知的障害とは異なり、知的な遅れがないにもかからわず、認知能力などに問題があるために、聞く、話す、読み、書き、計算、推論などに困難があり、学習に支障が出る障害です。

ディスレクシア

有名なところでいうと、ディスレクシアがあります。日本では、識字障害、失読症、読み書き障害などと言われています。例えば、脳の認知機能が他の人と異なることで、文字が読めない、文字を書けない、認識できないということが起こります。

簡単なイメージでいえば、「漢字」という字を認識するときに、上下左右が逆になったり、歪んで見えたり、横線が多く見えたり、一部分しか認識できなかったりします。

学習障害がある人の認識

算数でいっても、数字の認識が難しいために、計算ができません。小学生など、まだ幼くて自分の学習障害に自覚していない場合、「皆、こんなごちゃごちゃしている文字、よく読めるよな」と自分の見方で、難易度の高さに困惑してしまいます。

これに気づかない先生や保護者が「勉強をしなさい」と言ってしまうと、子どもにとっては、凄まじいストレスになります。それはそうですよね。どれだけ頑張っても、できないんですから。

ただ、知的能力が高い子もいます。文字が認識できなくても、音で憶えて、言葉で問題を出してもらえる場合は、計算して答えることができることもあります。

学習障害は、その様相に個人差があり、様々です。文字の認識ができない人もいれば、話したいことを頭の中で文法が整理できずに、助詞が抜けて単語でしか話せないという人もいるようです。

知的障害との判別

学習障害は、本人にも自覚がないことが多く、文字の認識に時間かける、もしくは拒否などが見られるために、周囲の人から見れば、行動が止まっているように見えます。これは、どこか自閉症スペクトラムの特徴のようにも見えます。

この意味で、知的障害だと思ってしまう方も多いようです。大人になっても、知的障害だと思っていたら、実は学習障害だったという場合もあるかもしれません。

学習障害の診断のついて

地域の子どもの発達支援センターや小児科発達外来などで、診断を受けることができます。

多くの場合、アメリカ精神医学会が規定しているDSM−5という診断基準に基づき、医師が診断するわけですが、学習障害の様相の違いから、知的障害と診断がついてしまうこともあります。

診断名は、支援を考える上で、あくまで指標に過ぎないのですが、それでも自閉症と言われてしまうと、それに引っ張られて、本人にとって、あまり有益でない支援を施してしまったりもします。

学習障害を発見するには

学校教員が、子どもの学習障害に気づくことがあります。

例えば、漢字の学習をしているときに、大きなマスに漢字をお手本を見ながら書かせます。すると、子どもが、ごちゃごちゃな字を書きました。最初は、ちゃんと書くよう注意したのですが、本人は悪気もない様子で、またごちゃごちゃな字を書きました。

その教員も知的障害を疑いました。しかしながら、テレビで学習障害が取り上げられたのを見て、もしかしてと思いました。

その子に、色々と言葉で指示をしました。特に間違える様子もなく、指示どおりに動きました。その流れで、漢字の見本を見せ、全く同じに書くように指示しました。すると、ごちゃごちゃな字になりました。これで合ってる?と聞くと、子どもは頷きました。教員は、ここで子どもの目には、このごちゃごちゃ字が見えているのだと気づきました。

以上のように、学習障害に気づくには、慎重な観察とスクリーニングテストが必要になります。この教員は、自分の考えを検証する方法で、色々と試しています。

スクリーニングテスト

Google検索で「学習障害 スクリーニングテスト」と調べると、サクセスベルという心理検査を販売しているサイトが出てくると思います。このスクリーニングテストは、主に臨床心理士や公認心理師などが使うよう作られています。

保護者や教員の方は、スクールカウンセラーにお願いして、スクリーニングテストを実施してもらってください。このスクリーニングテスト結果を持って、改めて医師の診察を受けてください。この手順を踏めば、確かな診断が降りると思います。

学習障害の支援

細かい文字が認識しづらい、本の縦読みができないなどの場合は、大きく拡大してプリントアウトしてあげるなどの合理的配慮が重要になります。ディスレクシアでも、症状の重さが様々で、何かの工夫で、認識が可能になることもあります。これを見つけるには、観察するしありません。

通常学級での授業についていけない場合は、進度を下げる意味で特別支援学級に入ることも選択できます。しかしながら、情緒的な部分を考えると、学習以外は、ほとんど普通に過ごせるので、友達と引き離してしまったりするのは、よくありません。

学校教員には、上手に学級運営をしてもらって、通常学級で合理的配慮を受けながら、生活するのがいいと思います。

本人の困り感は、相当なものだと考えられます。学習の支援と情緒的な支援を検討した上で、可能であれば、学校に支援員をつけてもらえるように要請してみてください。

支援員は、知的障害や身体障害がある場合に、認められるケースが多いですが、この基準は市区町村によって異なるようです。学校の人員余裕がある場合は、支援員をつけてもらえるかもしれません。ぜひ、試してみてください。

最後に

いかがでしたでしょうか。今回の話は、単に勉強苦手なだけと思っていたら、実は認知機能に障害があったというケースです。このケースは、小学校や中学校の勉強だけ問題になるだけではなく、高校進学が難しいですし、社会人になったあとも、文字の認識ができないのは、仕事に影響が出ます。

先天的な障害ですので、治すことはできません。受け入れて、一緒に生きていくという方向性で考えてください。早期発見で、生きる術を身につけていくことが大切です。今は、パソコンでも音声認識ができたり、音声で文字を打つこともできます。また、文字が読めなくても、絵が描けたり、運動ができたり、できることを高めて、それ仕事にできるといいと思います。

では、今回は、このへんで失礼します。もし、良い記事だと思いましたら、Twitterもやっていますので、拡散、フォローをお願い致します。

臨床心理学

Posted by Cozy