真面目すぎる人は損をする?【結論:損はする。でも誇らしい。】

2021年2月9日

こんにちは。中津です。

僕は大学院で学校臨床心理学を専攻していました。その経験から人の役に立つ心の在り方を発信しています。

今回は、「真面目すぎる人は損をする?」というテーマで、お話していきます。

真面目すぎる人は損をする?

結論から言います。真面目すぎると損をします。僕自身、自分でいうのも気が引けますが、真面目すぎる性格です。中学生のとき、親友に「くそ真面目」と言われていました。

当時は、「真面目=つまらない」というイメージがあり、何とか個性的な人間になりたいと常に考えていました。でも、中学生というのは、おおよそ個性は定まってきていて、意識しても真面目が出てしまいます。

それは、友達と馬鹿なことをして笑い合うようなことはありましたが、正義感や自己犠牲的な考えがあって、周囲から見ると真面目だったようです。

真面目すぎて損をすることが結構ありました。上手に手を抜いて、良い成果を出す友達もいて、いつも羨ましく思っていました。最も損をしたのは、大学生のときに、うつ病になったことです。

僕は大学受験に失敗して、滑り止め大学に進学しました。真面目ゆえの劣等感もあったと思います。悔しくて、良い大学の人たちに負けずに、教員採用試験を一発で突破してやろうと、完璧主義にとらわれました。その結果が、うつ病でした。

真面目を誇らしく思う

損だけを考えれば、とてもネガティブな気持ちになります。でも、うつ病の治療中、自分を見つめる中で、気づいたことがあります。僕は生きてきて、「真面目でいいや」と思えることが沢山ありました。

中学生のとき、友達が、友達の友達(Aくん)に僕を会わせた時のことです。「中津は、くそ真面目なんや」と友達は紹介しました。Aくんとは、すぐに仲良くなって、新しい友達になりました。後で聞いた話、前評判がよくて、友達になりたいと思っていたとのことでした。

高校生のとき、友達との談笑の中で、「中津に叱られたら、そいつが悪い」「中津に嫌われたら、誰からも嫌われる」と言われました。要するに人間関係の境界線になったわけです。

大学生のとき、友達がアパートに泊まりに来ました。皆で寝ようと、部屋を暗くして、喋っていました。そこで「実は相談したくて」と、各々が僕に相談し始めました。進路のこと、彼女のことです。朝方まで、話したのを憶えています。

大学4年生の教育実習のとき、実習でお世話になっていた学校で、生徒の相談を受けました。恋愛、進路、部活動、親子関係のことです。中には、深刻なものもありました。僕は、十数人いた他の実習生に相談しました。「上手く相談に乗ってあげられなくて、どうしてますか?」と、すると「相談は受けてない」と言うのです。

つまり、僕だけが沢山の相談を受けていたんです。この時に、僕はカウンセリングの勉強をしなくちゃと思い、大学院に進学することを決意します。うつ病になったのも、この時です。

経験談が長くなりましたが、以上のように真面目だから得られた信頼関係や人徳みたいなものは、沢山の経験があります。先輩や後輩、友達や同僚にも恵まれてきました。人間関係で苦労したことは、ほとんどありません。

そして、今では真面目を誇らしく思えます。ズルをせずに、正々堂々と生きてきたわけです。色んな人に信頼されて、相談しやすいと言ってもらえて、苦労はしてきましたけど、これに勝る幸せはないと思えます。

最後に

この記事を読んでくださった貴方は、真面目な自分は嫌いですか?僕は嫌いでした。でも、徐々に「これでいいっか」と思えるようになりました。「真面目=面白くない」と思っていましたが、今は「真面目でも貫けば個性になる」と思ってます。

ぜひ、真面目を強みだと思って、少し意識してみてください。損以上の誇りが見つかるかもしれませんよ。

臨床心理学

Posted by Cozy