【幼児期の場面緘黙症(選択性緘黙)】支援方法をご紹介します!┃三重県松阪市のフリースクール&カウンセリング

2020年11月13日

こんにちは。三重県松阪市のフリースクール&カウンセリングのお店 COZY です。

今回は、主に場面緘黙症(選択性緘黙)のお子さん、それも幼稚園や保育園に通うくらいの幼児期のお子さんを持つ保護者の方へ向けて、記事を書かせていただきます。

どのような記事かというと、幼児期の場面緘黙症では、子ども自身が話せない理由が分からない状態にあります。また、親や病院の先生、カウンセラーに場面緘黙症のことを説明されても、理解ができません。

つまり、幼児期の先、小学校の入学へ向けての準備という意味での支援方法を考える必要があるということで、その支援方法について、お話します。

これまで場面緘黙症を知らなかった保護者の方にとっては、焦りや心配する気持ちがあって、何とか子どもが話せるように、あれこれ工夫を施すことでしょう。しかしながら、NG行為もありますので、それも踏まえてお話します。

支援上のNG行為

保護者としては、自分自身に話せなかったという経験がない場合、子どもの話せない状態が不思議に感じます。また、頑張れば普通に話せるようになるだろうと、つい強制的に頑張らせてしまう方もいます。

しかし、無理に頑張らせてしまう行為、これはNGです。場面緘黙症の要因は、主に不安や恐怖です。生まれつき脳の働きが不安定で、扁桃体という不安や恐怖といったネガティブ感情に関係する機関が繊細であることが考えられます。

幼いときに、親の実家に連れていって、祖父母に合わせたとしましょう。心の発達が未熟な幼児期の子どもにとって、親以外の大人の存在は、不安や緊張を生起させます。これが一時的で、いわゆる「小さい時は人見知りだった」で済めば、かわいい昔話となるのですが、トラウマとして残り続ける可能性もあります。

このように、元々の個人の要因と環境の要因があったりすると、発症することがあります。とはいえ、祖父母との出会いは、ごく一般的に行われることですから、ここと自体はNGではありません。

では、何がNGかというと、子どもを驚かせたり、いきなり祖父母に預けたり、子どもの不安や緊張を強く感じさせるようなこと、長い時間さらすことは、ちょっとNGです。また、人見知りを無理やり直させようと、沢山の子どもたちと遊ばせたり、ママ友の家で子どもと遊ばせたり、とにかく子どもが不安がっているのに、無理にそれ以上の不安にさらすことは、逆効果になります。

下手をすれば、話すこと以外にも、人と会うことすら避けたり、幼稚園や小学校にも生きしぶりをみせ、不登校の要因にもなります。

幼児期の子どもが場面緘黙症になったら

上述のNG行為を避けたとしても、子どもの特性的に、場面緘黙症になることは十分にあります。もし、幼児期の子どもが場面緘黙症になったら、まずは小児科にかかってください。場面緘黙症は、幼児期に発症することが多いです。小児科で診察を受け、地域の専門医に紹介状を出してもらってください。直接、専門医がみつかれば、そのまま専門医のところで診察を受けてください。

幼児期では、診断が下りない場面もあります。可能性は高いけど、小学生になるくらいまで様子をみましょうと言われることもあります。とはいえ、診断の有無にかかわらず、5歳くらいになると、子ども自身に困り感が出てきます。友達や先生と話したいけど、話せなかった。と心にモヤモヤを抱えだします。

そうなったら、「一緒に練習しようか」と段階的な支援を施してあげてください。段階的な支援とは、心理学でいうSST(Social skill Training)のように、「話すコツ」「挨拶するコツ」「さよならするコツ」のように相手が気持ち良く感じるような話し方や接し方を練習することです。細かい実践内容については、あまり深く考えなくても大丈夫です。保護者の方が考えるコツを提案しながら、教えてあげてください。

この練習した経験は、子どもの自信になりますし、実際に話をする時の不安軽減にもなります。「あ、この時はこうするといいってお母さんが教えてくれたな」と心のお守りのような働きをしてくれます。

特に小学校1年生の初めは、新しい環境になり、保護者の送迎もなくなり、不安が大きくなる時期です。これまでに「自己紹介のコツ」が分かっていれば、かなりの不安軽減になることでしょう。

先を見据えた支援体制

幼児期の子どもは、あまり場面緘黙症のことは、どれだけ説明しても理解できません。とはいえ、今後は支援が必要になってくるので、幼稚園の先生や進学する小学校の先生には、場面緘黙症があるという情報を共有した方がいいです。

小学校の先生でも、場面緘黙症の支援について詳しい先生は、ほとんどいません。僕の感覚ですと、100人に1人いるかいないかくらいです。とはいえ、場面緘黙症は、支援に失敗しても直接は生死に関わるようなことではないので、特別支援教育の基礎がある方は、一緒に支援方法を考えてくれると思います。

例えば、分からないことがあっても自分から質問できないので、先生が見に来る形にしてもらったり、皆の前で発表できないので、ノートに書いた解答を先生が読み上げる形をとったりできる思います。

勿論、先生の負担も考慮して、子どもにどんな支援がほしいか聞きながら、子ども、保護者、学校の三者で考えていくことが好ましいです。

そして、もう1点、重要なのは、小学生の場面緘黙症は、心の負担もあって、不登校になりやすいです。不登校になること自体が悪いということではなくて、その先の学業の遅れなどで、心配なことが増えてくるからです。

最も適切なのは、幼いうちにカウンセラーと連携をとっておくことです。小学生になると、今から新しい支援機関にお願いするのは、子どもは嫌がります。ですから、幼いうちから支援機関を訪ねておいて、子どもが辛い時に行きやすい場所として、準備しておくのがいいと思います。

国立付属の小学校では、スクールカウンセラーが常駐していることもありますが、ほとんどの学校ではスクールカウンセラーが常駐していることはありません。市町村の子育て支援センターや児童相談所などに、カウンセラーが配置されていますので、ホームページから問い合わせて、場面緘黙症の支援をお願いしたいとお申し出てください。

また、心療内科や精神科のクリニックでも構いません。とにかく、1か所は相談機関を準備してあげてください。今後、中学生や高校生になったときも、利用できるように、助けを求める場所があるのは、それだけで心の負担が減ります。高校生くらいになれば、自分で通えるようになるかもしれません。

最後に

場面緘黙症は、まだまだ認知度が低く、保護者の方も情報収集ができなくて、お困りのことと思います。話す練習というのは、中学生や高校生くらいになると、自らの意志で立ち向かうようになっていきます。幼児期は、NG行為を避け、支援体制を整えながら、不安軽減になる言葉かけを意識して、支援を施してみてください。子ども自身も辛い想いをしているはずです。保護者の方は、完全な味方で居てあげてください。幼稚園や小学校で頑張って不安と闘っているはずなので、ご家庭では、心の負担を避けてあげて、ゆっくり休ませてあげてください。

今回は、ここまでです。このブログでは、今後不登校や場面緘黙症について、記事を書いていきます。もし、よろしければ、拡散やTwitterフォローもお願い致します。僕の書いた記事が何らかのヒントになれば幸いです。

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

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