身体症状症(Somatic Symptom Disorder)【公認心理師試験対策】

2021年3月20日

身体症状症

身体症状症(Somatic Symptom Disorder)は、慢性的な身体症状がみられ、その症状に関して不釣り合いな苦痛や心配があり、日常生活においても混乱を生じる障害です。

身体症状症の患者は、身体症状にとらわれていて、本来の症状よりも過度に心配するなど、人生のうちの長い時間を身体症状に対する不安に費やしてしまいます。また、行動の制限や回避を行うこともあり、日常生活に支障が生じます。

身体症状症の患者は、意図的に自分が病気であると嘘を言ったり、病症を酷く言っていたりするのではなく、実際にそう感じています。ですから「大袈裟だな」や「そんなわけない」と否定するのは、控えたほうがよいと考えられます。

診断基準

引用:DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引

A.1つまたはそれ以上の、苦痛を伴う、または日常生活に意味のある混乱を引き起こす身体症状

B.身体症状、またはそれに伴う健康への懸念に関連した過度な思考、感情、または行動で、以下のうち少なくとも1つによって顕在化する。

  1. 自分の症状の深刻さについての不釣り合いかつ持続する思考
  2. 健康または症状についての持続する強い不安
  3. これらの症状または健康への懸念に費やされる過度の時間と労力

C.身体症状はどれひとつとして持続的に存在していないかもしれないが、症状のある状態は持続している(典型的は6ヵ月以上)。

身体症状症の治療

実際の病気や障害がない場合は、心理療法(認知行動療法)が有効であるとされています。基礎疾患や病気、障害がある場合は、その治療が優先、もしくは平行して心理支援が行われます。