社会的手抜き(Social loafing)【公認心理師試験対策】
社会的手抜き(Social loafing)
Latane,Wil- liams & Harkins(1979)によれば、「社会的手抜きとは、集団作業を行う際に、本来あるべき1人あたりの努力量が低下する現象のこと」とされています。社会的怠惰と訳されることもあります。
社会的手抜きの原因
①識別可能性が低いこと(サボってもバレにくい)、②評価可能性が低いこと(頑張っても評価されにくい)、③Free rider効果(対価・労働を少なくして利益は得よう)、④Sucker効果(自分以外の成員が自分を頼っているからやる気が……)
社会的手抜きの消去
社会心理学の領域では、生産性やパフォーマンス発揮のための社会的手抜きに対する「消去」の方法が研究されています。
社会的手抜きの消去には、集団作業場面において、①個別の努力量の識別可能性を高めること、②個別の貢献必要性を高めることが明らかになっています。
①は、一人あたりの作業量を数値や個数などで記録するなど、作業量を管理することです。
②は、一人あたりの貢献目標(ノルマ)を決めるなど、作業量を意識化させることです。