内観療法【公認心理師試験対策】

2021年2月26日

今回は、日本で考案された内観療法について解説します。

内観療法とは

内観療法は、吉本伊信(いしん)考案しました。内観療法では、浄土真宗の一派に伝わる身調べをもとに、内観を行います。体制化された心理療法であるため、取り入れやすく、クライエントも集中して取り組むことができます。

内観には、集中内観と日常内観があります。

集中内観

期間は、1週間です。施設や病院で静かな個室に籠もり、保護者などの自分と関わりが強い人に対する、過去や現在での自分の在り方を振り返ります。このとき、内観三問を観点として、自分を見つめます。テレビやスマホは禁止されます。

■内観三問とは、①してもらったこと、②して返したこと、③迷惑をかけたこと、の3つです。

1日数回、治療者に内観したこと報告します。治療者は、ここで助言をしたりはしません。ただ、傾聴してクライエントの内観の整理を手伝うだけです。

クライエントは、内観を重ねることで、罪悪感や感謝を抱き、懺悔し始めます。この懺悔こそが改善の始まりとされます。

日常内観

日常内観では、集中内観での懺悔の気持ちを鎮めながら、学んだ反省する技術を生かして、日常生活において毎日、内観三問による内観を続けていきます。通所、通院をした際に、報告することもあります。退所、退院したあとも、懺悔の経験と反省の技術がクライエントの中に残っているので、自分で続けていくことも期待されます。

確認問題

  • ①内観療法を考案した人は?
  • ②内観療法の2つの段階は?
  • ③内観三問は、それぞれ何か?
  • ④内観療法は、何に基づいているか?
  • ⑤治療者における注意点は?
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