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ガンニバルの元ネタは『クールー病』?

クールー病

クールー病とは、神経系にプリオン蛋白という異常な蛋白質が沈着することで起こる病気です。これはクロイツフェルトヤコブ病と似ていますが、クールー病は人から人への感染があることが異なります。クールー病は、1960年頃まで確認されていましたが、現在ではほとんど確認されていません。

パプアニューギニアの原住民フォレ族が、故人埋葬の儀式として人肉を食べる習慣がありました。研究者は、クロイツフェルトヤコブ病のようにプリオン蛋白による病気に罹患した人肉を食べたことが原因ではないかとしています。

クールー病は、クロイツフェルトヤコブ病と同様に、急激な認知障害や運動障害が生じます。クールーは「震え」という意味で、運動障害に特徴があります。不随意的な手足の震えや舞踊病アテーゼ(飛び跳ねたり、のたうち回ったりする)が起こります。奇声を上げたり、急に笑いだしたりすることもあり、世間的には「狂った」と言われていたようです。

次第にプリオン蛋白が神経系を支配して、認知障害が進んでいきます。末期になると、発語や運動がなくなり、肺炎や他の感染症にかかり、発病から2年以内に死に至ります。

ガンニバル(漫画)

二宮正明さんの作品で『ガンニバル』という漫画があります。主人公の阿川大悟は、ある事件がきっかけで山奥の駐在として勤務することになった警察官です。

その山奥にある村「供花村」での初めて事件が起こります。山の中で一人の老婆の遺体が見つかり、その遺体の一部が消失していたのです。熊の仕業とされ、一時は納得した大悟でしたが、村人の行動に違和感を覚え、独自で捜査をすることに……

ある人物から「村人は人を喰っている」という情報を得た大悟は、供花村で昔から行われている祭が怪しいと踏み、ついに行動に出ます。(続きは作品で)

ガンニバルの登場する村人の中に、「バケモノ」とされる人物がいます。人を食べるということと、その症状があるかのような人物の出現で、クールー病が元ネタではないかと考えられています。

ホラー系が好きな人は、ぜひ読んでみてください。