モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜1話を観ました。【ドラマのレビュー】

こんにちは。中津です。

大学院で学校臨床心理学を専攻していた元教員です。今はフリースクールとカウンセリングルームを個人で運営しています。

たまたまドラマを観て、感想を書いてみようと思いました。普通に書いても面白くないので、心理学の知見で感想を書いてみます。

主な登場人物

主人公:清水萌子美(小芝風花)

萌子美の母親:清水千華子(富田靖子)

萌子美の父親:清水伸寛(田辺誠一)

萌子美の祖父(千華子の父):橋爪功(須田観)

萌子美の兄:清水俊祐(工藤阿須加)

あらすじ【ネタバレ含む】

主人公の清水萌子美は、小さな工事でアルバイトしています。不良品を仕分ける仕事です。萌子美は、不良品に「その子、ケガを……」と言ったり、工事の窓が(汚れていて)泣いていると感じたり、不思議な感覚を持っています。

萌子美は、小学校で不登校になり、そのまま学校に通うことができず、就職もできずにいました。工事のアルバイトも母親(千華子)が探してきたものです。

萌子美は、工場の窓を掃除しようとして、工場人たちに迷惑をかけてしまいます。千華子に言われた「余計なことをしないように」の一言が頭に残り、モヤモヤします。

萌子美の22歳の誕生日、萌子美はアルバイトを休みました。心配した千華子ですが、不登校になったとき、無理やりに登校させたこともあり、休ませることにします。

父、兄、千華子で誕生日を祝おうとした矢先、15年ぶりに祖父(千華子の父)が訪ねてきます。千華子は祖父との関係に何かあるのか、煙たがりますが、萌子美が家に入れて、一緒に誕生日を祝うことになります。

感想

萌子美は、非常に優しい女性だと思います。不思議な感覚を持っていることで、「ちょっとヘン」とされています。これを心理学的に考えてみます。

アニミズム的思考

萌子美の物質がケガをしたり泣いたりしていると感じることは、『アニミズム』といいます。アニミズムは、感情を持たないはずの物質や生物が感情を持っているかのように考えることです。

子どもの発達理論を提唱した心理学者ピアジェによれば、2歳〜7歳頃、子どもはアニミズム的な思考を持つとしています。通常、発達に伴いアニミズム的な思考は消えていきます。

つまり、萌子美は発達の過程でアニミズム的な思考が消えずに残っているのかもしれません。

信仰でアニミズム的な思考を謳っている人や統合失調症という精神障害により幻視や幻聴がみられる人もいますが、不登校という理由だけでは、この可能性はほとんどないといえます。

母子関係

次に、母親と萌子美の関係です。母親の千華子は萌子美に対して過保護や過干渉ともみられるシーンがみられます。このように母子分離を妨げる過保護や過干渉は、子どもの自立心や自尊心を低下させ、不登校や引きこもりの要因になることもあります。

しかし、1話においては、あまり深くまで触れられていませんので、まだ詳しくは言えないです。千華子と千華子の父の関係についても触れられていません。

不登校について

最後に、不登校支援をするものとしての感想です。小学生の低学年くらいでは、無理やり登校させることで不登校の防止になると考える人も多いです。

実際に不登校の防止になることもあります。しかし、僕としては、子どもが抱えている「行きたくないという気持ち」を大切にしてほしいと思います。

子どもの考えは、大人には理解できないこともあります。【とある事例論文を参照(↓)】

例えば、親が離婚して、子どもが不登校になったケースで、親権を持っている母親は原因が分からずに困っていました。子どもの話を聞いても、まとまりがない話をして、理解できません。

カウンセラーが遊戯療法を施した際、子どもがブロックで家を作り、その家にはフィギュアが2体ありました。この物語を聴いていると、フィギュアの1体は母親で、もう一体は子ども自身だと言いました。子どものほうのフィギュアはヒーローもののフィギュアで、「家を守ってるんだよ」と教えてくれました。

つまり、このケースで言えば、不登校に原因というものはなくて、今まで父親が担っていた家族を守る役割が、父親像として残っていて、離婚をきっかけに子どもが「父親=ヒーロー」になろうとしていたのです。

母親とカウンセラーは、子どもに対して『お母さんは強いから大丈夫。皆のヒーローになってほしいな』など語りかけるようにして、子どもは再び登校するようになりました。

最後に

ドラマや映画のレビューをしたことがなくて、拙い文章になってしまいましたが、続きが気になるので、次回も観たいと思います。また気が向いたら感想も書きたいと思います。それでは。