フォーカシング【公認心理師試験対策】
フォーカシングとは
フォーカシングは、Gendlin,E.T.が提唱した療法です。療法といっても、Gendlin,E.T.は、ロジャースのクライエント中心療法の影響を強く受けており、フォーカシングはクライエント中心療法から派生した方法の一つだと考えていたようです。
フォーカシングとは、漠然とした言葉にしづらい感覚に意識を向け、それを言語化や概念化することです。フォーカシングによって、自分の気持ちや感情に気づいたり、自己理解をしたりすることが促進されます。
この漠然とした言葉にしづらい感覚のことを「フェルトセンス」といいます。フェルトセンスは、クライエントの状況や状態により変化するものであり、一時的に言語化や概念化できたとしても、それに固執しないことが大切であるとされています。このフェルトセンスの流動する過程を「体験過程」といいます。
公認心理師試験対策
公認心理師試験では、「フェルトセンス」という語句が選択肢に出題されています。フォーカシング自体の詳しい部分については、出題されていないため、今後は出題される可能性があります。
確認問題
- ①フォーカシングは、クライエント中心療法の影響を受けている。(○or✕)
- ②フォーカシングを提唱したのは、Gendlin,E.T.である。(○or✕)
- ③フェルトセンスとは、気持ちや感情といったその時の固定的感覚のことである。(○or✕)
- ④体験過程は、フェルトセンスが次第に変化する過程のことである。(○or✕)