代理ミュンヒハウゼン症候群【公認心理師試験対策】

2021年3月20日

代理ミュンヒハウゼン症候群

代理ミュンヒハウゼン症候群とは、注目を浴びたいがために、主に子どもや高齢者に対して偽りの病気や障害を負わせる虚偽性障害です。

■このブログの著者は、医師ではありません。あくまで公認心理師試験対策として知識を共有しています。

ミュンヒハウゼンとは、1781年にドイツで出版された『ホラ吹き男爵の物語』の主人公、ヒエロニュムス・フォン・ミュンヒハウゼンが語源となっています。

代理ミュンヒハウゼン症候群は、母親に多くみられ、実の子に対して必要のない薬を飲ませたり、子の理解力が低いことを利用して世間に病気であるような嘘をつかせたりします。

実際に、日本では1998年に福岡県で、20歳代の母親が1歳頃の子に必要のないはずの抗てんかん薬を継続的に服用させ、意識障害になって病院に運ばれるなどの事件がありました。母親は、子は難病ではないかと医師に確認するなど、理解し難い行動をしています。

代理ミュンヒハウゼン症候群は、加害者の過去に虐待を受けていたなどの自己否定に繋がるエピソードがあったり、子育てや介護の苦労がたまたま多くの人の共感を得て、注目を得ることがあったなどの称賛に繋がるエピソードがあると言われています。

ミュンヒハウゼン症候群では、母親が病院を転々と変える特徴があると指摘されています。これは、虐待の発覚を恐れるためで、事実でない症状を医師に訴えたりして、あたかも難病があるかように振る舞うようです。

アメリカの事件では、主に子どもや認知症の高齢者が被害に合っており、その加害者は境界性パーソナリティ障害であることが多いとも指摘されています。

代理ミュンヒハウゼン症候群による虐待は、乳幼児や認知症の高齢者が標的になることが多く、また巧妙に隠されることが多いため、発覚しづらいようです。原因不明でいつまでも治癒しない怪我や病気、母親の不審な行動があると確認した場合は、疑ってみてください。

公認心理師試験対策

第3回公認心理師試験で出題されています。子育てが難しくなっている現代ですので、今後も出題されるかもしれません。憶えることは少ないので、読み直して憶えてみてください。

◆第3回 公認心理師試験(↓)

問64 1歳半の男児A。母親BがAの高熱とけいれん発作を訴えて、病院に来院し、Aは入院することとなった。これまでに複数の病院に来院したが、原因不明とのことであった。Bは治療に協力的で献身的に付き添っていたが、通常の治療をしてもAは回復しなかった。Bは片時もAから離れずに付き添っていたが、点滴管が外れたり汚染されたりといった不測の事態も生じた。ある日突然、Aは重症感染症を起こし重篤な状態に陥った。血液検査の結果、大腸菌など複数の病原菌が発見された。不審に思った主治医がBの付き添いを一時的に制限すると、Aの状態は速やかに回復した。Aの状態と関連するものとして、最も適切なものを1つ選べ。

①医療ネグレクト
②乳児突然死症候群
③乳幼児揺さぶられ症候群
④反応性アタッチメント障害
⑤代理によるミュンヒハウゼン症候群

確認問題

  • ①代理ミュンヒハウゼン症候群は、母親に多い。(○or✕)
  • ②加害者の精神的問題が原因にある。(○or✕)
  • ③被害者は、幼い子どもや認知症の高齢者が多い。(○or✕)
  • ④医師や看護士によって発覚することが多い。(○or✕)
  • ⑤加害者の行動は不自然であり、容易に予防できる。(○or✕)