公認心理師試験に落ちたときにするべきこと【公認心理師試験対策】

はじめに

第4回公認心理師試験の合格者が発表されました。これまでの合格点138点が調整され、143点になったこともあり、悔しくも落ちてしまった人に向けて、激励の記事を書こうと思います。

自分も落ちた

僕は第2回公認心理師試験で、あと16点足りずに不合格となりました。ただ、これは想定内でした。教員という休みのない仕事をしながら、約4ヶ月の勉強期間では受からないと思っていたからです。

しかしながら、この4ヶ月で就業前に早く出勤し、少なくとも1時間は勉強するという習慣をつけました。次の試験まで、これを継続すれば、合格点に辿り着くという自信がありました。

第3回公認心理師試験は、コロナの影響もあり、実施が延期しました。とはいえ、この時点で受かるだろうと思っていました。この自信は、仕事でどれだけ疲れても継続することができていたからこそ得られたものです。

合格するために勉強するというよりかは、心理学を学んできた者として、公認心理師になることは通過点だと思っていました。公認心理師資格を持っていないと就けない仕事がしたかったからです。

絶対にやってほしいこと

どんな試験でも同じですが、終わってしまったあとに勉強しなくなる人が多いです。合格した人ならともかく、落ちた人も勉強しなくなるのです。

例えば、このブログでは『公認心理師試験対策』の記事も書いています。公認心理師試験の前はアクセス数が凄く増えますが、終わったあとは驚くほどアクセス数が減ります。

教員採用試験などの競争の試験でいえば、勉強を継続できない人は若くて優秀な人が下から入ってきて、その波に逆らうことができずに、ずっと合格できない状況に陥ります。

一方で、公認心理師試験は競争試験ではなく、あくまで合格点を超えれば合格できる試験です。勉強をストップするということは、いわば『自分で自分の合格を遠ざけている』ということになります。

つまり、やるべきことは1つだけ。勉強を継続することです。

継続こそ正義

物事をより深く理解するために背景知識が重要です。心理学の理論と提唱者を憶えるだけに時間を費やしてはいけません。理論背景と提唱者の生い立ちを調べてみてください。

どんな流れで理論が考え出されたのか、提唱者がなぜ理論化したのか、この流れを読むことで、理論や提唱者の名前なんて、すぐに憶えられます。

大学受験でいう日本史や世界史と似ています。単語と意味をただ記憶するのは難しいですが、時代の流れやその単語の周りにある知識と関連付けて記憶することで、かなり記憶にかかる時間が短縮できますし、広く深く理解することができます。

統計の問題。本当に理解するために統計が使われている論文を読みましたか?試験に合格するだけの知識になっていませんか?心理職は常に自己研鑽が求められます。論文が読めない公認心理師では、読める公認心理師には勝てません。

公認心理師が臨床心理士に認められない理由の1つだと思っています。僕自身、臨床心理士は持っていませんが、勉強にかける時間だけは負けないつもりでいます。クライエントに質問されたときに、「○○年の△△研究で……」と根拠を説明できますか?

相手は人間。特性も様々なので、必ずしも研究が完全ではないものの、「この人の知識量は凄いな。」と思ってもらうことで、専門性における信頼を勝ち取ることができるはずです。

合格するために

継続さえできれば受かる。ただ、継続の仕方も考えてください。公認心理師試験では、現任者講習会があります。このテキストには、公認心理師になるために必須の考え方が明記されています。

Gルートじゃないから関係ない。と思わないでください。公認心理師の基本理念、根幹に迫る内容が書いてあります。正直、このテキストに書いてある専門用語のほとんどを読む前に知っていることでしょう。

しかしながら、理念や考え方については、日本心理研修センターが作成した現任者講習会テキスト、これに習えということになります。一読しておいて損はないですし、事例問題として出題される『優先される』や『最も当てはまる』という文句の正答に近づけます。

参考書を何冊もやったのに

中には、参考書を何冊も勉強したのに合格できない人がいます。それは、参考書を基礎的な範囲のものばかりを選んでいる可能性があります。

直接的に点数に繋がるのは、法律や病気の理解です。

子どもの犯罪に関する事例問題がありました。僕は、最高裁判所のホームページから問題と似た判決文を探し、読んでみました。おおよそ同じ判決が下っており、その処分も同様でした。

少年院送致の流れ、児童福祉施設や児童養護施設、児童自立支援施設、児童相談所、これらの役割や違いを説明できますか?公認心理師になると、同僚(専門別)や保護者に聞かれることもあります。

少なくとも自分が勤務している都道府県や市町村の施設については、知っておく必要があります。公認心理師試験を利用して、まずは広く知っておいて、情報を集めてみてください。これだけでも点数に繋がります。

精神疾患や障害を正しく知る

自閉症スペクトラムと聞いて、何となく想像できるという人は多いです。ただし、公認心理師でなくても想像くらいできます。

我々が求められているのは、自閉症スペクトラムの診断基準を知っていること、どのような検査を経て診断されるのか、特性上の困難や二次障害までを知っている必要があります。

まずは、診断基準が記載されているDSM−Ⅴを読んでください。ただ、DSM−Ⅴは高価です。医師になるわけではないので、僕は簡易版を読んで勉強しました。今も仕事用のカバンに入れて持ち歩いています。

診断基準を全て憶える必要はありません。最悪、これを見せながら説明すればいいのです。とはいえ、どの精神疾患や障害についても「聞いたことがない」というのは恥ずかしい思いをします。簡単に説明できるようにはしておきたいものです。

心理検査と障害をセットで

心理検査の問題がありました。まず、心理検査はおおよそ国際的な診断基準であるDSMに則って作成されています。DSMで診断基準を見ながら、心理検査の項目をみてください。

「この基準は、この項目に対応している。」ということが見えてきます。また、同じ精神疾患や障害の診断やスクリーニングに使われる検査は、似ている構造になっています。これもDSMに対応させているためです。

最後に

公認心理師試験で満点を狙う必要はないと思っています。とはいえ、自分の専門領域にあたっては、間違いゼロを目指してください。というか、そのほうが勉強しやすいです。

僕は、元教員で大学院では学校臨床を専攻していたので、教育と臨床の領域は凄く勉強・得点しやすかったです。勿論、全く知らない人物や理論もありました。それでも何となく選択肢は絞れていました。

日常的に論文を読んでいて、似た理論を知っていたり、概念的理解の部分で、きっと大きくは外れていないはずだと考えていました。

とはいえ、こうした難易度の高い問題は想定できないですし、正答できた人も少ないはずです。知らないことは後で調べればいいので、試験中は気にせず、絶対に受かるという気持ちだけ持って集中してください。

自分との闘いに負けないでください!