Conners3(日本語版)【公認心理師試験対策】
Conners3
Conners3は、ADHDを判定するための心理検査です。原著がConners,C.K.で、田中康雄が日本語版を作成しました。適用年齢は6〜18歳で、保護者用、教師用、本人用があります。本人用の8〜18歳になっています。
質問項目は、保護者用が110項目、教師用が115項目、本人用が99項目です。回答時間は20分、自己採点に20分ほどです。
Conners3は、対象者の過去1ヶ月間の行動を評価します。それゆえ、教師が回答する場合は、少なくとも1ヶ月以上は子どもと関わっている必要があります。また、教師用は2名以上の教師から評価を得ることが推奨されています。
活用方法については、医療、看護、福祉、教育と広く扱うことができます。DSMに適応し、扱いやすいことから多くの機関が用いています。
尺度構成
◆主要因スケール
- 不注意
- 多動性/衝動性
- 学習の問題
- 実行機能
- 攻撃性
- 友人/家族関係
◆DSM症状スケール
- ADHD不注意
- ADHD多動性ー衝動性
- 素行障害
- 反抗挑戦性障害
◆妥当性スケール
- 好印象
- 悪印象
- 矛盾指標
◆その他
- 問題行動の危険性
- 不安のスクリーニング
- 抑うつのスクリーニング
- 機能性障害
- 補足質問
■回答は「全然あてはまらなかった」〜「とてもよくあてはまった」の4件法です。
公認心理師試験対策
Conners3は、知識問題だけでなく事例問題でも出題される可能性が高いです。少なくとも、Conners3はADHDの心理検査だと憶えておきましょう。
また、Conners3は2017年にDSM−5の対応版が出版されれています。名称はConners3から変わっていません。
確認問題
- ①Conners3は、8〜16歳が適用範囲である。(○or✕)
- ②Conners3では、素行障害や反抗挑戦性障害をスクリーニングすることができる。(○or✕)
- ③学校での使用では担任の教師1名が回答する。(○or✕)
- ④医療領域での使用は推奨されない。(○or✕)