学校教員の休職と退職が話題に

2021年2月9日

こんにちは。中津です。

2020年12月22日。文部科学省の調査概要が発表されました。2019年度に心の病が原因で休職した公立の小中高・特別支援学校などの教職員が5478人、2018年度に退職した公立学校教員が817人いたことがわかりました。これは、ともに過去最多です。

実経験から

僕は、3年間、学校現場で勤務していましたが、やはり心の病による休職と退職はありました。ベテランの方も若手の方もです。一番の原因は長時間労働だと思います。僕も、月の残業時間が最高で230時間、平均して180時間はありました。

僕は、体育大学から大学院へ進学した経緯もあり、体力も精神力も自信がありました。しかしながら、残業時間が230時間になったときは、やばいと思いました。

全国大会に出場する部活動の下っ端顧問でした。生徒も楽しく絡んでくれて、やりがいはありましたが、どうしても、疲れが蓄積して、合宿や遠征では、その世界の凄い先生たちといるわけなので、気を使ってしまい、ストレスも蓄積していました。

ゆっくりできるのは、部活動のないテスト期間です。勿論、採点はありますが、有休を取れる唯一のタイミングです。

休職や退職の要因

教育は感情労働です。色々な児童生徒がいます。めちゃくちゃ手のかかる子もいますし、めちゃくちゃな保護者もいます。でも、教員は言動の一つ一つに気をつけなければなりません。クレームがあっても堪えるのみです。

そして、準公人とも言えましょうか、学校の近くに住んでいると、スーパーやコンビニで児童生徒、保護者と会うこともあります。普段から身なりなど、油断できません。

担任を持つ先生は、トラブルの解消、生徒指導で夜に電話したり、警察と連携したり、家庭訪問をしたりもします。また、生徒の進路についても頭を悩ませます。

それだけではありません。教員といっても人間関係が上手くいかないというか、はっきり言うと問題のある教員もいます。僕の知り合いの教員がパワハラにあって、心の病を罹患し、休職の後、退職しました。良い先生になるだろうと、楽しみな先生でした。

また、問題のある保護者に執拗に攻められ、ストレス性の腸閉塞の後、亡くなった先生もいます。僕から見れば、明らかな労務災害なのですが、家族の希望により、事を荒立てずに処理されています。

やはり、色んな人がいます。その人たちを責めるというよりかは、教員が守ってもらえないシステムに問題があります。

僕の友達で、数人、小学校の先生がいます。行事があると、その準備で帰りは20時を回ります。定時は16:45なのにです。小学校は、中学校や高校に比べて、人員が少ないです。子どもは幼いので、日中は大変ですし、全教科を担当するので授業準備も大変です。子どもが下校してから、急いで仕事をするのですが、下校が15:15、定時まで時間がありません。圧倒的に時間と人手が足りていません。

教員は、研修や免許更新などもあります。それでなくても時間が惜しいのに、さらに色々なことが詰め込まれています。例えば、小学校でプログラミング教育が開始されました。何かを始めるためには、準備が必要です。その割に仕事は減りません。免許更新に関しては、実費で土日開催です。めちゃくちゃです。

休職や退職の要因として、これらの待遇の悪さが影響しているのは言うまでもありません。

僕の知り合いに、地元の国立大学教育学部の学生がいます。その学生曰く、学校現場の噂が酷すぎて、教員免許は取るけど、市役所などの公務員を目指す人ばかりだとか。

教員採用試験の受験者数もかなり減ってきています。教員の働き方改革は急務です。コロナが出てくる前、少し働き方改革が進もうとしていました。部活動が民間に委ねられた都道府県もあります。

しかし、コロナの感染拡大により、働き方改革は完全にストップ。それどころか、感染対策でさらに仕事が増えています。緊急事態宣言に伴い、教育活動が止まり、その1ヶ月を7時間授業で埋める学校や夏休みを短縮する学校もありました。

感染対策は必須ですが、教員の疲弊もあります。そして、12月、医療が逼迫していると同時に、中学校や高校では、受験準備に追われます。これまで都会の大学を目指していた高校生は、地方に留まるようになり、これまでの受験のデータが役に立ちません。また、受験はこのまま行われるかについても不安があります。

また、大学はオンライン講義になり、友達とも遊べず、部活動やサークルも停止している大学も多いです。大学に行く価値が低下し、進路選択に悩む子どもは増えています。子どもも教員も混乱状態です。