教員を辞めたい!という方へ【おすすめの転職先(児童指導員)と塾開業】
教員を辞めたい!という方が増えています。
どうしても待遇の悪さがあるので、若い先生方は、自分の職業選択に迷いがあることと思います。僕自身、非正規教員でしたが、月の時間外勤務が200時間ほどあったため、身体を壊してしまい退職しました。やりがいはありましたけど、どうしても限界はありますよね。
僕は個人開業でフリースクールと個別指導塾をスタートしたわけですが、転職サイトを眺めた時間もかなりのものです。そんな経験から少しでも先生方の役に立てればと思い、記事を書かせていただきます。

学習塾への転職はアリか?
まず、先生方が真っ先に考えるであろう学習塾についての考察をお話いたします。
◆学習塾のメリット
- 教員に比べれば、労働時間が減る。
- 授業のみに集中できる。
- 学習意欲のある生徒に教えられる。
- 普通教科の教員は経験が活かせる。
◆学習塾のデメリット
- 給与や昇進が不安定になる。
- 労働日時が夕方から夜、土日の場合もある。
- 実績が重要になる。
- 副教科の教員にはハードルが高い。
- 公務員ではないので、福利厚生は劣る。
◎個人的な感想
僕は、専門教科が保健体育ということもあり、大学進学を目指す子どもの指導には自信がありませんでした。とはいえ、一応、大学院まで進学経験があるので、小中学生対象であれば、教えることができるというかんじです。ただ、労働日時を考えると、土日が潰れてしまうのは、教員とあまり変わらないと思ってしまいました。

おすすめの転職先
学習塾は自分には合わないと考えたので、次に考えたのは児童指導員です。
児童指導員とは、児童福祉施設で子どもたちの療育などをする仕事です。発達障害のある子どもたちと遊んだり、勉強したり、自立活動を教えるという内容です。どちらかというと保育士や幼稚園教員の方が好まれる職業かもしれません。
僕は、特別支援学校で勤務したこともあり、授業をやるというよりは、子どもと触れ合いながら、活動することが好きだったので、こちらの方が向いていると思いました。
◆児童指導員のメリット
- 残業は、ほとんどない。土日は休み。
- 仕事がマニュアル化されていて、始めやすい。
- 子どもとの関わりが深い。
- おそらくストレスは半分以下。
- 教員免許があると優遇される。
◆児童指導員のデメリット
- 授業がしたい教員には向かない。
- 給与は下がる。昇進も不安定。
- 発達障害への理解、勉強が難しい。
- 子どもとの深い関わりが苦手だと向かない。
- 公務員ではないので、福利厚生は劣る。
◎個人的な感想
僕は、物欲がないので、それなりの給与で自分にも適した仕事だと思いました。正直、今でも児童指導員に転職するのはアリだと思っています。福利厚生についても、僕は非正規だったのもあり、教員の福利厚生に魅力が低かったので、十分でした。

個人開業もありかもしれない話
僕が児童指導員にならずに、個人開業を選択したのは、大学院で臨床心理学を専攻していたこともあって、子どもの心の支援や不登校支援をしたいと思ったからです。
とはいえ、地方のため、これを目的とした就職先もなく、じゃあ自分でやってみようと思ったわけです。教員を退職して、身体の不調もあって、すぐには働けない状況だったこともあり、身体を休ませながら、事務所兼住居の賃貸を探しました。
もし、経営が失敗しても、早めにアパートを借りているだけで、再就職できればいいやと軽い気持ちで、個人開業を選択しました。
経営は、まだ始めて2ヶ月です。正直、経営って難しいなと感じる日々です。今は、生徒を集めたくて、無料で個別指導塾をやっているので、収入はほとんどありません。これから、1年間は頑張ってみようと思います。
1年でダメだったら、就職しようとタイムリミットを決めてやってみようと思います。僕の場合は、田舎なので、子どもが少ないというのもあります。都市部でお考えの場合、元教員の実績があっての個別指導塾は、それなりに需要があると思います。
◆経営をしてみて感じたこと
稼ぎたいなら準備をしっかりしたほうがいいです。経営で生きていくと覚悟して、店舗は駅前などの良い場所を選んで、テナントを持ったほうが良いです。
また、個人経営での塾は、生徒数が多くは入らないので、人は雇ったほうが良いです。大学進学や人気の高校進学を考える生徒を持つ場合は、実績にもなります。
ただ、そういう生徒は大手や既に実績のある塾を選ぶので、教員をしているときに、それなりに情報を拡散して、友達の子どもや親戚の子ども、生徒の兄弟などに来てもらうことが大切です。これができれば、僕みたいに収入が少ない時期を過ごさずに済むと思います。
最後に
いかがでしたか?
個人開業は、安定を求める方には、おすすめしませんが、やってみる価値はあるかなと思います。僕も実績がないので、微力なご提案に過ぎませんが、何かしらの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。僕の経営については、包み隠さず、定期的に情報発信いたしますので、ぜひ僕の失敗を糧にしてくださいね。