親子関係を良好に保つコツ【親向け】
こんにちは。中津です。
今回は、「親子関係を良好に保つコツ」というテーマでお話していきます。
親子関係を良好に保つコツ
親子関係を良好に保つためには、親と子の信頼関係が大切です。互いに嘘をついたり、気持ちを考えない言動をすると、どんどん信頼関係は崩れていきます。
誰しも生まれたばかりの時は、綺麗で純粋な心を持っています。しかし、生きていく中で、社会環境の影響を受けて、パーソナリティが形成されていきます。
臨床心理学では、小中学生の時を児童期、高校生と大学生の時を青年期という言い方をします。自己のパーソナリティがしっかりと築きあげられるのは、青年期の後期です。年齢でいえば、20〜22歳くらいです。
しかし、辛い経験をしたりして、自分を見つめることができない状況が続くと、心の発達は遅れていきます。
特に中学生の頃では、他者と自分を比較したりして、自己に意識が向く時期であると言われています。一方、大人に比べると純粋な心を持っているわけです。
要するに、中学生は純粋な心を持ちながらも、社会影響を受けやすく、心が荒れやすくなる時期と言えるのです。
児童期の親子関係は、今後の親子関係にも強く影響します。児童期に崩れた親子関係は、その後、大人になったあとも修復することが困難になるでしょう。
では、親子関係を良好に保つには、具体的にどうすればいいのかを考えましょう。
①優しさと厳しさの分離
よく親のこういう言葉を耳にします。
「子どもために厳しく育てるんです」
これは、子どもを思う優しさと強く育ってほしいという厳しさが共存している言葉です。
子どもよっては、大人になったあと、厳しく育ててくれたおかげで、良い成果を得られたと感謝することもあります。ですが、これは結果論です。上手くいったから、その厳しさを許されただけです。
児童期の子どもにとって、親は味方であってほしい存在ですし、家庭は安心できるシェルターのような場所であってほしいものです。
子どもは、学校や部活動、塾、習い事、様々な社会組織の中で、経験をして、心が育まれます。疲れて帰ってきたら、また親に小言を言われていては、ストレスが溜まって仕方ありません。
まだ、その心の負担を物にあたったり、親に反抗することで、表出できればマシな方です。溜め込み続ける子にとっては、凄まじい心のダメージとなります。
もし、本当に子どもに対する優しさを持っているのであれば、子どもの味方をしてあげてください。家庭では休ませて、時には甘えさせてあげてください。これが心の発達に凄く大切です。
では、優しさと厳しさを分ける方法です。優しさは既に話しているとおり、一貫して子どもの味方であり、安息の場所を作ってあげてください。厳しさは、あっても間違いではないです。この社会で生き抜くためには、多少の厳しさも必要となるでしょう。
厳しさは、第三者に委託しましょう。学校の先生や習い事の先生など、厳しく育ててもらうことをお願いしましょう。厳しくといっても、このご時世ですので、体罰のようなことではありません。
しっかり課題を出してくれて、時には喝を入れてくれるくらいの感覚です。勿論、子どもの同意を得ることも大切です。
②目標の一致
子どもの同意を得るというのは、子ども自身が高いレベルを求めているかどうかの意思確認です。
例えば、プロのバレーボール選手になりたければ、小学生からジュニアチームに入り、中学校から県優勝するチームでレギュラーになり、高校では他の都道府県で寮に入って、春の高校バレーで活躍するほどに努力しなければなりません。
プロというのは、競技人口の中の数%の人たちです。そこに入るには、生半可な努力では足りません。だからといって、努力すれば叶うというわけでもありません。身長やセンスもあれば、怪我をしてしまうこともあります。そこまで考えた上で、厳しくされたいかを問うのが大切だと思います。
目標が「とりあえず大学を出て、初任給20万円くらいのところに就職して、安定した生活をしたい」という場合は、それほど厳しく育つ必要もないわけです。
親の想いは、どこか抽象的な場合が多いです。それでは子どもは困ってしまいます。子どもの目標が主体で、親はそれを支援する形をとるのが良い親子関係を保つコツです。
子どもの意思決定が心配であれば、中学生になってから半年に一度くらい家族会議を設けて、その都度、目標がどうなっているか確認してください。これを繰り返すことで、子どもの将来のことが具体的に見えてきます。
僕が良くないと思うのは、子どもが目標を決めた時に、困らないように、とりあえず厳しくしておこうという姿勢です。厳しくする前に、目標設定に力を入れるべきです。子どもの「やってみたい」に応えて、色々な情報を提供してあげてください。子どもは、沢山の情報の中から自分の将来を自分で選ぶはずです。
親が子どもの目標設定を手伝わず、厳しくするだけでは、子どもは怒ります。これは自然なことです。また、子どもの将来を親が決めつけてはいけません。これは、子どもの意思決定だけでなく、心の成長の機会を奪うことにもなってしまいます。
③子どもの笑顔を大切に
中学生くらいになると、高校受験など先のことが見えてきます。また、親も子育てに油断をする時期です。改めて、子どもの笑顔を大切にしてあげてください。子どもが生まれたばかりの頃、幼稚園くらいの可愛かった頃を思い出して、子どもの笑顔が減ったと感じたら、リラックスさせてあげてください。
子どもは、子どもの社会で色々なことがあります。勉強、友達、部活動など、落ち込むことも沢山あります。子どもの好きな料理、お菓子、遊び、色々な手段で、笑顔にさせてあげてください。もし、笑顔にならなくても、煙たがられてしまっても、親が努力してくれたことには、後で思い起こした時に良い思い出として残り、感謝されることでしょう。
最後に
親子は仲良くいてほしいです。大学生くらいの時には、普通は恥ずかしさもあって、距離ができるものですが、中には一緒に買い物したりする親子もあるくらいです。ぜひ、困難を一緒に乗り越えて、良い親子でいてくださいね。