【春の高校バレー 2021】新潟県代表決定戦 東京学館新潟 vs 佐渡

2020年11月6日

春の高校バレー都道府県予選。今回は、新潟県です。僕は全国常連校でコーチをしていたこともあり、帯同した高校は春の高校バレーでベスト16に入っています。

今回の新潟県のチームは、対戦したことがないので、特別な情報はないですが、スポブルで試合を観た感想を書きたいと思います。

東京学館新潟高等学校

バランスがとれたチームで、本試合に関してはレシーブで粘るシーンが多く見てとれました。1セット目、佐渡の2人のエースが好調で、勢いに押されてしまいます。しかしながら、レシーブで粘り、2段トスでエースに繋ぎ、両者とも譲らないエース対決になります。最後にギリギリで勝ち取り、2セット目へ。

2セット目、佐渡の長身のエースが放つ長いコースへのレシーブしづらいスパイクに苦しみます。終盤あたり、3枚ブロックとリベロと後衛センターのレシーブ位置を後ろにズラすことで対応し、よりレシーブが上がるようになります。エース対決が続くと思いきや、ライトの平行や長身センターのクイックが生き始め、2セットを奪います。

3セット目、試合全体でも長いラリーが多く、ずっとフルスパイクを打ち続けてきた佐渡の両エースに疲れが見えてきます。2セット目と同様、3枚ブロックが効果的に機能し、レシーブで粘ります。長身センターのクイックの数が増えたことで、佐渡のブロックが崩れ、得点されても取り返すという攻防が続き、3セット目も何とか取りきりました。

佐渡高等学校

これは、あくまで又聞きした話なのですが、佐渡はその地形的な特徴から良い選手が集まりづらく、長らく名前が上がってくることはありませんでした。しかし、佐渡という場所で、小学生からバレーを継続して指導し、高校バレーで活躍することを目指して、頑張ってきたと聞きました。地域全体でバレー力を入れて、努力してきたのです。

昨年は、初の春高バレー出場を果たし、全国大会常連の監督やコーチ陣が注目していました。いったい、どのように指導してきたのだろうと。僕のいた学校も地方で、県外から優秀な選手がくるということはない場所です。そういう地域から全国大会で活躍するというのは、本当に凄いことです。

佐渡のバレーは、シンプルで、レシーブで粘ってレフトの両エースが決めきるといったものです。長身のエースは、高い打点からコート奥に入るスパイク、もう一方エースは高さはないもののブロックアウトで得点を量産する技巧派です。このタイプの違うエースが相手を苦しめます。

1セット目、東京学館新潟も同じようなスタイルで、レフトエースの対決の構図になります。稀に見る打ち合いで、長いラリーが続きます。1セット目は、惜しくも取られてしまいます。

個人的に注目したのはリベロです。安定したサーブキャッチとその存在感によって、東京学館新潟はリベロからサーブを外して打つのですが、そのせいで緩いサーブになっています。スパイクレシーブについても、次の2段トスも意識して、高め上げるレシーブが安定しています。思い切り撃ち抜かれたスパイクにも反応して、守備に貢献します。

2セット目、長いラリーの中で、東京学館新潟のクイック攻撃が防げません。要所で得点されてしまい追い抜くことができません。終盤は、3枚ブロックとレシーブの位置調整によって、エースのスパイクが決まらなくなっていきます。いずれにしても、気迫の溢れる良い試合ですが、2セット目も奪われてしまいます。

3セット目、ブロックとレシーブで粘られ、得点しているものの点差がつきません。両エースに疲れが見え始め、東京学館新潟のペースに変わります。クイックやライト平行を駆使され、上手く守備ができなくなります。健闘するも、そのまま敗戦します。

結果だけ見ると、ストレート負けですが、試合の内容は素晴らしく惜敗です。練習試合などもしにくい環境とも聞いています。環境的に不利を抱える高校生に夢を見せた佐渡高校、今後も注目していきたいと思います。

最後に

高校バレーだけじゃなく、色々な試合を観てきましたが、これほど白熱するエース対決は、本当に珍しいです。スポブルという動画サイトで、観ることができるので、気になった方は観てみてください。

今後も、春の高校バレーの代表が決まってきます。面白い試合を観ては記事にしたいと思います。では、今回は、ここまでです。次回をお楽しみに。