HSPは不登校の要因となるのか?
答えは『なります』です。
HSPが不登校の要因になる2つの理由
①気を使いすぎて疲れちゃう
HSPの特徴として、「他者に気を使いすぎる」ということがあります。「気を使う」ということは、「他者を思いやること」でもあるので、社会に出て、仕事をする上でも大切なことです。
しかし、相手の些細な反応から、「どう思われているんだろう」と心配になって、気疲れしてしまったりして、余計なストレスを溜め込むことにもなります。
このストレスが限界まで達すると、心のエネルギーが無くなり、身動きがとれなくなります。これが不登校に繋がります。会社員でも同じです。頑張れているうちは、まだ大丈夫です。力尽き、身動きがとれなくなって、「頑張りたいけど、頑張れない」という状態になってしまいます。
②環境に慣れていかない
HSPは、環境の変化に適応しづらい傾向があります。学校でいえば、進級してクラスが変わるということが非常にストレスになります。折角、気疲れしながらも仲良くなった友達と離れてしまったりして、また新しいクラスでの関係づくりをしなくてはなりません。
可能であれば、慣れ親しんだ環境を変えてほしくないという方も多いことと思います。HSPでない方も、同じ考えの方がいると思いますが、HSPの方からすると、毎年が一大事なのです。会社員になって転勤や出向で環境が変わるのは、凄くストレスになりますよね。仕事の内容だけでなく、人間関係や生活拠点なども変わるわけですから、本当に一大事です。
HSPでも不登校にならないようにするには?
自分自身で「私はHSPかもしれない」と思ったのであれば、まず「人より心が疲れやすい」「人より環境に慣れるのに時間がかかる」と自覚してみてください。そうすると、対策が見えてきませんか?
人のペースに惑わされずに、自分のペースを大切にする。一気に慣れようとせずに、少しずつ慣れていく。これが大切だと思います。力尽きると、急に動けなくなり、しばらくは動けません。登校できない状況が長期化してくると、「クラスメイトや先生にどう思われるだろう」と更に登校しづらくなってしまいます。普段から少しずつでも休憩をとり、力尽きないようにすることで、不登校になるリスクは減ると思います。
ただし、うつ病など心の病になるまで頑張らないでください。もし、「このままでは心が持たない」と感じるのであれば、不登校を選択するのも、自分の心を守る手段になるかもしれません。これは合理的休憩です。
小中学生であれば、適応指導教室やフリースクールがあります。高校生であれば、通信制高校や定時制高校、フリースクールがあります。心の負担を減らすことができると思います。慣れるまでは気疲れすることになりますが、通常の学校に比べると、自分のペースで勉強できます。
進学や就職といったことを考えると、どうしても評価が関わってきます。登校して授業を受けて、実技や発表などの評価を受けないと、良い評価はつきません。そうなると、進路の幅が狭くなってしまいます。一方で、進学実績のある通信制高校もありますので、よく情報を集めて、検討してください。
最後に
僕は、フリースクールをやり始めたわけですが、たぶん僕自身もHSPに該当するんじゃないかなって思っています。これまでも異常な気疲れを経験しています。僕は、社会人になるまでは、頑張り切りましたが、働きだして、周りの人に気を使いすぎて、息苦しさを感じる毎日に限界がきたようです。
HSPのような子どもが、フリースクールに通う場合は、まずは自分のゆったりできる空間なんだと、認識してもらえるように接していきます。ソファでゴロゴロ、コタツでゴロゴロ、大いに歓迎です。一緒にゴロゴロしましょう!笑笑
今回は、ここまでです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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