【パワハラ・虐待】攻撃性の高い人を理解する【できれば逃げて!】
はじめに
攻撃というと、殴る蹴るなどの身体的攻撃がイメージされますが、暴言や罵りなどの精神的攻撃もあります。
攻撃は、感情的な苛立ちを攻撃として表出する場合もあれば、相手をコントロールするためなど恣意的に攻撃を行う場合もあります。
どちらにせよ、攻撃性の高い人と一緒にいるのは危険です。特に相手が大人である場合、攻撃の質が酷く大きくなることもあります。
感情的な苛立ちによる攻撃
人は様々な特性を持っています。不安を抱きやすい人もいれば、怒りを抱きやすい人もいます。通常、攻撃の抑制要因として、理性があります。
嫌味な上司がいたとして、内心では『殴ってやろうか!』と衝動的に感じたとしても、【クビになってしまう】や【捕まってしまう】、【人として我慢するべきだ】など理性が働き、行動が抑制されます。
一方で、既に攻撃を示している人は、特性的に怒りを抱きやすく、理性によって行動が抑制できない可能性があります。近くにいると自分が何気ないことで被害にあったり、巻き込まれたりすることがあります。
相手を統制する攻撃
相手の自尊心を攻撃することで支配しようとする人がいます。子どもを凄い声で怒鳴りつけて言うことを無理やり聞かせたり、罰を与えて行動を制限させたりします。
こうした精神的攻撃を扱う人には、理性もありつつ攻撃をする人もいます。故意に人前で部下を叱り、他の部下への見せしめにするなど、ハラスメントを行うこともあります。
こうした人は、過去に攻撃することで他者を統制できたという経験をしている場合が多いです。もしくは自身が虐待や過干渉を受けていたりすることもあります。
どの方法も即時性はあるかもしれませんが、長期的に考えると信頼を失ったり恨みを買ったりして、良い方法とは言えません。目の前の効果だけを意識していたり、他者の尊厳を卑下している可能性があります。
攻撃性の高い人との関係
個人的には避けたいところです。ただ、攻撃性の高い親、攻撃性の高い上司は厄介です。経済的要因が関わるため、逃げようと思っても逃げられない状況に至ります。
この場合、怒らせないように行動することが無難ですが、これによって成功体験を積ませてしまい、攻撃が強化されてしまうこともあります。
可能な限り刺激しないようにし、ある程度の強さを示して適度な距離を保つ必要があります。ただ、虐待やパワハラなど一線を超えてしまっている場合は、然るべき機関に相談してください。
言われるがままになってしまうと、エスカレートしてしまいます。十分に注意してください。
先を考えて戦略的徹底を
逃げることは負けではありません。他者を変えるということは難しいです。特に大人は思考が頑固になっていて、余程の出来事がない限りは変化しません。
パワハラ上司は、周りの人も文句が言いづらく、標的になってしまうと一方的に攻撃されてしまいます。この場合は、労働基準監督所や弁護士に相談して、逃げる選択を考慮してください。
虐待する親は『お前のために』と言うかもしれませんが、虐待は誰のためにもなりません。絶対にバレないように録音・動画撮影など虐待の証拠を集めて、児童相談所に相談してください。
経済的に生きづらい道を歩むことになってしまうかもしれませんが、そのまま生きていけるかどうか、長期的に考えて逃げる選択を考慮してください。
さいごに
攻撃性の高い人は、他者の意見を聞き入れなかったり、他者を受け入れようとしなかったり、自己愛に問題を抱えていたりします。
一見、可哀想な人だと同情したくもなりますが、攻撃は何があってもよくありません。これに対しては、反省してもらいたいものです。
僕は、公認心理師として、こうした人たちの悩みを受け入れて話を聞きますが、断固として不適応行動を認めるようなことはしません。
攻撃の裏にある辛さや思いを傾聴して、攻撃をしなくてもいい生き方を一緒に考えていきます。ゆっくりゆったり。