「(学校に)行かなくていい」は良くないかもしれない【小中学生の不登校】

2020年11月23日

こんにちは。中津です。

今回は、『「(学校に)行かなくていい」は良くないかもしれない』というテーマでお話します。主に保護者の方に読んでいただきたい記事です。

「(学校に)行かなくていい」は良くないかもしれない

子どもが学校に行きたくないと拒否反応を示したとき、保護者としては「行かなくてもいいよ」と言いたくなりますよね。これは、普段の子どもの様子をしっかり見ていた上で、「一時的に休憩しよう」という意味では、良い言葉がけだと言えます。

しかしながら、特に子どもの状況を把握しないまま、「(もう学校には)行かなくていい」と言ってしまう保護者の方がいます。これは、NGとまで言いませんが、グレーな言葉がけです。グレーな理由ですが、ぜひ最悪の場合を考えてください。

不登校の原因として最も多いのは、無気力・不安です。次はイジメ以外の友人関係です。僕の考えとしては、保護者の皆さまからしても支持されるような「無理をしてまで学校に通わなくてもいい」という考え方です。

しかしながら、安易に「学校に行かなくていい」と言うと、子どもは「勉強や友人関係は必要ない」と思ってしまう場合があります。おそらく多くの保護者の方は、そうは思っていないのではないでしょうか。できれば、勉強や友人関係については、ある程度は頑張ってほしいし、社会に出ていく上で必要だと思っているのではないでしょうか。

勿論、子どもの人生ですから、親は直接的に困るわけではありません。ですが、子どもは社会に出ていく上で、苦労することでしょう。

僕の考えとしては、嫌なことや苦手なことは、上手に避けながら生きていけるのが一番良いと思っています。ストレスを感じながら生きるより、幸せだと思います。一方で、日本という社会は、その環境にありません。未だに学歴が有利になりますし、就職ではコミュニケーション能力が重要であるとされています。

不登校の子どもと保護者の方は、この信念と社会との狭間で葛藤している方が多いように感じます。子どものためを思えば、頑張ってほしいけど、無理はしてほしくない、この葛藤です。子どもの状況によっては、休ませることが大切なことがあります。保護者の方は、一時的に休ませるという意味で「行かなくていい」と言います。ですが、これにより家庭の中で行かなくていい文化ができてしまいます。

保護者の大きな悩みは、高校受験です。でも、学校に行かず、家では勉強もせず、面接も話せないだろう、と心配が絶えません。

僕は、学校が全てだとは思っていません。しかしながら、今の学校教育では成績の評価システムによって、不登校は高校受験に不利になります。これは、個人の力では、変えようがありません。現行の受験方法で、合格しないことには、高校生になれないのです。

つまり、僕が言いたいのは、「学校に行かなくていい」ではなくて、「ちょっと休憩しよう。回復できたら別の場所で頑張ってみる?」と具体的に選択肢を与えてあげてほしいということです。これは、合理的な逃避です。心に傷を負ったから、回復のために退くということで、全く後ろめたいことではありません。

別の場所というのは、教育支援センターやフリースクールです。学校に再登校できない理由があるのであれば、無理に通う必要はありません。学校という場所が合わないだけなので、それなら場所を変えて、勉強も友人関係もすればいいという考え方です。

社会人になると、同じ理由で転職する人が当たり前のようにいます。仕事の内容が自分のやりたいこととズレている、職場の人間関係が面倒くさい、別のことに挑戦したい、こうした理由です。社会人は、能力が高ければ、選択肢は多くなりますし、企業が沢山ありますし。起業だってできます。

中学生の場合は、選択肢は限られてしまいますが、それでも学校以外の場所を選ぶということは、社会人になる準備をする上で有効な手段です。高校受験についても、教育支援センターやフリースクールが学校と連携できれば、出席扱いできます。不利はあるもののも緩和することができます。

僕はフリースクールを個人開業したわけですが、もとは高校教員をしていました。巷で噂になっている通り、教員は拘束時間が長いですし、仕事も多いので、自分のやりたいこと(子どもの心の支援)は全仕事の数%ほど割合でした。給料もよくありません。休みは年間で16日ほどでした。

このまま働いていても、何のために働いているのか、わからなくなってきて、先も見えませんでした。教員は小さい頃からの夢でしたが、頑張りきれなくなりました。燃え尽きたわけです。

そこで、僕は転職を考えました。児童福祉施設児童養護施設のような場所で、より子どもの心の支援がしたいと考えたわけです。ところが、ある時、知り合いの方がエステサロンを開業しました。そこでピンときたわけです。そうか、個人開業すれば、より自分のやりたいことに注力できると。

僕は、地元の大学院で学校臨床心理学を専攻していたこともあり、フリースクールと教育相談を始めました。また副業としてブログも始めました。利益はほぼない状態ですが、これが上手くいけば、この経験は、来てくれた子どもにも還元できるようになります。自分で場所を求めて、創るというところまで、教えることができます。

僕の例は、まだ成功とは言えませんので、参考になりませんが、こういう手段で上手くいっている人も、沢山います。ぜひ、不登校という逆境を乗り超えていってください。