川遊びの注意点!準備するべきアイテム!川遊びスポットの選び方!
夏が到来します!それに伴い、海や川で遊ぶ人が増えてきます。一方で、残念なことに海や川での死亡事故も増えてしまいます。
特に川遊びでは、川に対する経験のなさから、危険な場所での遊びや増水、川の流れの強さなど、危険に気づかないまま死亡事故に繋がってしまうケースが多いと言われています。
そこで今回は、川遊び初心者の方に対して、川遊びの注意点と役に立つアイテムを紹介したいと思います。ぜひ、参考にしていただき、危険を回避しながら適切に遊んでいただきたいと思います。
川遊びの注意点5つ
川遊びをする際に、まず注意する点がいくつかあります。おおよそ注意点を守れば、危険を回避することができるので、しっかり確認してください。
①増水している日は避ける
あまり会うことができない友達と日程を合わせたり、無理してでも計画を実行したい気持ちはよくわかります。しかしながら、増水した日の川遊びは、死亡事故が多発しています。これは避けるべきです。
雨の日は勿論、雨が降ったあと1週間ほどは、山から流れ出す水の量が増えていて、外から見たときの川の流れは、大したことないように見えますが、水の中は想像以上の流れの速さになっています。足を入れたら最後、身体ごと持っていかれてしまいます。
釣りなら大丈夫という人もいますが、こういう日は魚も陰に隠れていたり、無理に餌を食べようとしません。しかも、足を踏み外して、川に落ちてしまうというケースも多いです。近づかないのが鉄則です。
また、川遊びの途中で雨が降ってくることもあります。つい「通り雨だから」「すぐやんだ」と遊びを継続してしまいますが、これも危険です。
川の増水は、凄いスピードです。何よりその場所では少し降っただけかもしれませんが、その場所より上流や山の方で降っていれば、かなりの増水になります。
つまり、「雨が降ったから川から上がろう」では遅いのです。雲の流れをみて、黒い雲が上流や山の方にかかってきたら、川から上がることをおすすめします。
川遊びを計画するときは、別の計画も練っておくとよいです。増水していたら別の遊び。天気が良くなさそうなら別の遊び。など代替案を考えておきましょう。
②足場が見える場所で遊ぶ
川を外から見たとき、水が綺麗で足を入れたときに膝が浸かるまでの深さのところを選んでください。
川の深さは、光の反射などから見誤ることが多いです。そんなに深くないだろうと勢いよく足を入れると、実際は腰くらいの深さまであって、川の流れもあって、驚いて溺れそうになる人が多いです。
些細なことですが、川の水は冷たく、一気に腰まで浸かったときに足が浮いてしまうと、驚いてしまって冷静な判断ができなくなります。水を飲んでしまうと、普段泳げるはずの人でも、十分に溺れる可能性があります。
以上の意味から入水する場所はしっかり選んだほうが良いです。特に子ども連れの場合は、必ずここから入ると約束をして、その約束を守れるように話をしておきましょう。
③川の石はとにかく滑る
入水するときや入水してから移動するときに、大きな石の上を歩くと、歩きやすいです。しかしながら、川の中にある石は、とにかく滑りやすいです。
足をトンと置くだけでは滑ってしまって、浅いところでは頭を打ったり、深いところでは流れに身体が持っていかれて溺れる危険性があります。こうした場合は、足を置く際に石に付いた藻をとるように足でねじりながら歩くと滑りを防止できます。
これでもなお、石が不安定に接地している場合は、石ごと足が持っていかれてしまうこともあります。この意味でも、慎重に進むことが大切です。
④プールで泳げても川では泳げない
僕は、体育大学の出身で水泳が専門ではないですが、プールであればバタフライもできるほど、それなりに泳ぐことができます。
一方で、友達に誘われて初めて川遊びをしたとき、水の冷たさと川の流れで、思うように泳げなかったのです。「泳げるから大丈夫」は危険です。
また、川遊びは楽しいですし、バーベキューをしながら出たり入ったりして、つい長時間の入水になってしまいます。普段、あまり泳いでいない人にとっては、ふくらはぎの疲労や脚を攣ることも考えておく必要があります。
⑤滝つぼには近づかない
昨年、僕の地元にある川で20歳前後の男性が亡くなりました。男性は上流にある小さな滝(高さ約1m)で溺死しました。
高さのない小さな滝でしたが、滝の下は水の流れで足場が削れていて、かなりの深さになっています。当然、足は届かず、3mや4mの深さになっていることもあります。男性は、滝の流れに飲まれ、足が届かない深さで、顔が出せない状態が続いたのでしょう。
1mといえど滝の水圧は強く、人間の浮力では抗うことが難しいのです。また、滝はマイナスイオン効果もあり、近づきたくなる魅力があります。しかしながら、滝の周りは湿っていて、足場も滑りやすくなっています。もし、入水するつもりがなくても、足を滑らせて落ちてしまうこともあります。近づかないのが鉄則です。
川遊び!これだけは持っていけ
川遊びの危険性を軽減するために、準備するべきアイテムを紹介します。これさえ持っておけば大丈夫というわけではないですが、上述の注意点を守りつつ、アイテムでも危険性を軽減することで、安全に川遊びを楽しんでほしいと思います。
①ライフジャケット(救命胴衣)
なんといってもライフジャケットです。大袈裟だと思う方もいるかもしれませんが、深いところに行く場合、初めての場所に行く場合は、身に着けておくと安全この上なしです。特に子どもは目を離すと、どこに行くか不安です。
ライフジャケットといっても、凄くゴツいイメージがありましたが、調べてみるとスリムなものもあります。子ども用のものもあるので、ぜひご自身で調べてみてください。
ライフジャケットさえあれば、入水時や移動時に滑ってしまっても浮かぶことができます。遊んでいるところの下流に足が届く場所を見つけておくととよいでしょう。そのまま流れていけば、大事を免れることができます。
ただ、ライフジャケットに慣れていない人は、逆に泳ぎづらいと感じることもあります。まずは、腰くらいの深さのところで、練習してみてください。
②耐水ロープ
救命用の耐水ロープがAmazonで購入可能です。下のリンクで紹介している救命用の耐水ロープは、先に輪っかが付いていて、掴みやすく、投げ入れるときの重りにもなっています。Amazonで1600円ほどです。
耐水ロープなら代用できますが、長さや投げ入れる際の重さなど、自分で調整したり、結びつけておく必要があります。
耐水ロープは、そのまま投げ入れてもいいですし、浮き輪に結びつけてから投げ入れてもいいです。遊び用の浮き輪とは別に、準備しておくとよいです。
③救命用の浮き輪
救命用の浮き輪は、通常は船などに装備されているものです。良い値段はしますが、遊び用の浮き輪とは違い、圧力で形が変形しづらく、安定性の高いつくりになっています。Amazonで4000円ほどです。
救命用の浮き輪は、遊び用の浮き輪でも代用できなくもないですが、その場合は少なくとも救命胴衣は着けておきましょう。
川遊びスポットの選び方
川遊びをする際に安全に遊べるスポットを選ぶことが大切です。基本的には、上述の危険性が避けられるポイントを選ぶとよいでしょう。それに加えて、いくつかのヒントを考えたので、参考にしてください。
①整備された場所
キャンプ場併設していたりして、危険なところへの立ち入りが禁止されているなど、安全に考慮して整備されている場所は、比較的安全に遊ぶことができます。
一方で、遊泳禁止など書かれていなくても危険な場所いっぱいありますので、注意が必要です。
②口コミ情報をたどる
川遊びのスポットといっても、ネットやSNSなどで場所の情報を得ることができます。周りに人がいるというのは、安全にも繋がりますので、口コミで遊ぶ場所を選ぶとよいでしょう。
反対に、過去に死亡事故があった場所は避けるべきです。何らかの危険要因があることが多いので、たとえ遊泳禁止となっていなくても、より安全な場所を選べるように情報を集めましょう。
③下見をする
入水する足場のあるポイントがあるか、水の増水のあとはどれくらいの高さにあるか、滑りやすい場所はあるか、など、子どもを遊びに連れて行く場合は、特に下調べをして、危険なポイントや約束など、子どもに教えておく必要があります。
④大型河川の下流は避ける
大型河川の下流は、流れが急で、濁っていることも多く、また足場が砂や泥であることも多いため、川遊びには不向きです。できれば、水の綺麗な上流で、角張った岩が少ないところがおすすめです。
基本的には、下流にいくほど、石が小さく削られて細かい砂が多くなっています。海岸くらい、しっかりとした足場となっていれば、上を歩くことができますが、砂と石が混ざっているような下流では、足を取られやすいです。
また、濁りやすく、濁った場所では足場が見えにくく、急に深くなっている場所に気づかないこともあります。濁った場所は、ゴーグルをつけていても前が見えず、泳ぎにくいため、溺れやすいです。
⑤地元民から知る
地元で川遊びをしている人は、毎年のように川遊びをしていることが多いです。そうした人たちから、良いスポットを聞くのがベストです。また、危険な場所も聞いておくとよいです。
ここだけは近づくな、ここは遊びやすいなど、教えてもらえるかもしれません。地元民と仲良くなれば、交流したり、毎年の遊び場所を固定することができます。
最後に
いかがでしたでしょうか。川遊びはとても楽しいですが、危険も多いです。子どもだけで遊ぶのは心配ですから、大人として準備できることは、準備しておきましょう。
学校からも川遊びしないように、保護者同伴で、などの通知があると思いますが、より深く捉えて、事故を予防しましょう。