フェスティンガーの認知的不協和理論【公認心理師試験対策】

2021年2月26日

認知的不協和理論とは、人は自分自身が持つ認知と異なる状況や経験を否定・拒否・過小評価しやすい傾向にあるという理論です。

認知的不協和理論

アメリカの社会心理学者フェスティンガー(Festinger,L.)は、認知的不協和理論や社会的比較理論を提唱しています。

認知的不協和理論(Cognitive dissonance theory)とは、人は自分自身が持つ認知と異なる状況や経験を否定・拒否・過小評価しやすい傾向にあるという理論です。いわゆる『正当化』です。

喫煙のリスク

認知的不協和理論は、『喫煙』を例に挙げられることがあります。例えば、喫煙者は喫煙のリスクなどの科学的な根拠を過小評価することが多いです。「肺ガンは、なる人はなるし、ならない人はならない。」など独自の理論を展開することもあります。

また「喫煙者でも長生きする人はいる。」など例外を強く支持したり、「交通事故死の方が多い。」など本質から話を反らしたりします。

■精神分析でいう『正当化(合理化)』は、自分の心の負担を軽減するための防衛機制と捉えられています。

災害時の避難行動

学校や職場のあるビルで火災が発生したとします。非常ベルが作動した場合に、多くの人が『誤作動?訓練予定あったっけ?』など緊急性を避けた認知をしてしまうと言われています。

状況が全く分からない状況で、周りの人が一人も避難しない場合、「周りが避難しないから」という根拠のない理由で避難行動を取らない傾向があります。一方、周りの誰か一人が避難を始めた場合、「自分も逃げないと」という認知をして、ようやく行動に移すことができます。

2つの例から

喫煙と避難の例から、認知的不協和を簡単に説明すると「自分の理想的認知と現実的体験の不一致」と言うことができます。

正しく行動するためには、認知的不協和を解消するために、科学的または現実的な根拠を持つことが大切です。