僕が学生時代にやっていたボランティア【学生ボランティア体験談】

2020年10月22日

こんにちは。心理相談室 Cozy です。

僕は、ボランティアを通して、色々なことを学びました。そして、仕事や人間関係においても、ボランティアの経験が凄く活きていると実感しています。

そんな僕のボランティアの経験をお話したいと思います。

ボランティア歴

はじめに、実績ではないですが、参考までに僕のボランティア歴を話したいと思います。

僕は、大学生のとき、学校の保健体育の先生を目指していたので、

『健康科学』『教育』『スポーツ』に関するボランティアをしていました。

大学1年生のときに、大学の先生に紹介してもらった、『障害を持つ子どもたちへの健康運動の支援』と『高齢者の健康づくり支援』を始めました。

そして、大学3年生のときに、地域の小学校の『地域の世代間交流の支援』『中学校でのバレーボールの指導』『中学校での特別支援学級の補助』を始めました。

期間限定のものもありますが、1回切りで終わることはなく、なるべく継続的にボランティアをしていました。

大学院に進学したあとは、地元の適応指導教室で、『学生メンタルサポーター』をしました。

以上、計6つのボランティアの体験をしてきました。

今回は、この中から3つをピックアップします。

障害を持つ子どもたちへの健康運動の支援

この活動は、地域のスポーツクラブのプールをお借りして、地域の特別支援学校や特別支援学級に通う小中学生(知的障害や四肢障害など)を対象に、大学生の自分たちが活動メニューを考えて、指導するという内容でした。

この活動は、大学1年生〜4年生まで続けました。単発のボランティアでは、運営にも関われず、深い部分に触れることができないことが多いので、こうした継続的なボランティアは、大変ですが、自己成長のためにはオススメです。

この活動を通して、特別支援の在り方を当事者である子どもや保護者の方との関わりから学ぶことができました。

なかなか大学の講義では、学ぶことができないことだと思います。

また、指導案を考えて、皆の前で指導・指示をするので、教育実習の練習にもなりました。

送り迎えに、保護者の方が来られるので、子どもの情報を共有したりして、保護者の方の困り事なども知ることもできました。

保護者の方の声として、

「自分だと力がなかったりして、プールに連れていってあげられないので、助かります」

「歳の近い大学生のお兄さんお姉さんと関われて、コミュニケーションの練習になります」

などのニーズにも応えられていました。

安全を確保する意味で、慎重にミーティングをして、運営していくので、学生としては貴重な経験ができました。

そして、大学3年生の12月頃だったと思いますが、この活動の備品や学生の交通費などを得るために、SONYのボランティアファンド(今はやっていないと思います。)に応募しました。

すると、なんと、この活動が評価されて、25万円の助成金を得ることができました。

活動報告をするために僕一人でSONYの本社でプレゼンをしてきました。

今までの人生で一番、緊張しました。笑

SONYのボランティアファンドでは、67団体が選ばれ、その中でプレゼンに選ばれたのは5団体でした。

親睦会も兼ねて、各団体の代表が集まっていました。

この前でプレゼンするのかと緊張しまくり、良いプレゼンはできませんでしたが、これも貴重な経験でした。

高齢者の健康づくり支援

この活動は、高齢者の脳を活性化させる運動や腸内環境を整える運動を、講師の大学教授の先生が講演するので、それを実践する際にサポートしたり、一緒に行って盛り上げるような内容でした。

愛知県の社会福祉法人が主催する大きな講演のときは、乳酸菌飲料で有名な『ヤクルト』さんが協賛していて、かなりの規模だったと思います。

「健康に関する情報を集めたいけど、パソコンやスマホは苦手、講演は助かる」

「友達を増やしたい」

といった高齢者に特有のニーズがありました。

地域の高齢者と活動をして、お昼を一緒に食べたりもして、喜んでいただきました。

学びとしては、高齢者の健康へのニーズを知れたことや健康運動の知識も知ることができました。

体育でいえば、「体つくり運動」という項目があるのですが、これの練習としても良い経験でした。

適応指導教室の学生メンタルサポーター

適応指導教室は、不登校の小中学生が居場所づくりとして訪れる場所で、勉強や遊びを通して、自己肯定感を高められるような活動を行っています。

そこに、心理学や教育を学ぶ学生として、ボランティアをさせていただきました。

子どもたちと実際に接して、悩みを聞いたり、何気ない話で笑いあったり、勉強や遊びを一緒にしたりして、楽しいボランティアでした。

僕は、大学院では臨床心理学を勉強していたので、カウンセリングや教育支援の勉強になりました。

適応支援教室の支援員の先生方も、優しく教えてくださり、心理療法なども経験させていただきました。

この活動が、僕にとっては大きな意味を持ち、子どもを支援できるカウンセラーになりたいという意志を強くしてくれました。

ボランティアの意義

僕のボランティア経験から言えることは、

大学では体験できないことが体験できる。

人脈を広げることができる。

社会貢献ができる。

この3点に集約されます。

ボランティアで生活することはできません。学生であれば、アルバイトしないと経済的に厳しいという人もいます。

僕は、クラブ活動、アルバイト、勉強、どれも手を抜かずやって、空いた時間でボランティアをしていました。

その程度でいいと思います。

働きだして思ったことですが、ボランティアって学生だから、できたのかもと思うこともあります。

なかなか忙しくて、ボランティア先を探したり、動き出したり、と考えると腰が重いです。

生活に余裕があって、自分を成長させようかな、と思い立ったときにボランティアという選択肢があるという認識で、十分です。

ボランティアへのイメージ

ボランティアというと、奉仕の精神があって、無給で、というイメージが大きいかと思いますが、実はそればかりではありません。

奉仕の精神は大切ですし、素晴らしい心構えだと思います。

ですが、当時の僕は、『奉仕の精神』は30%くらいの気持ちでした。

まず一番の理由は、『自分の成長のため』でした。そして、二番目は『人脈を広げる』でした。

この二つの理由に加えて、『誰かのため』になれば、WIN−WINだなというくらいの位置づけでした。

そして、ボランティアは無給というのが一般的なのですが、一部ではお金を貰えることもあります。

例えば、企業が協賛している大きな活動の場合、【移動費】【お弁当】【謝礼】がいただけることもあります。

僕が大学生のときに、愛知県の社会福祉法人が主催するボランティアでは、健康をテーマにしていたこともあり、乳酸菌飲料で有名な〖ヤクルト〗さんが協賛していました。

どこから電車に乗ったのか、を計算して紙に書いて、帰りに【移動費】を貰いました。それも少し多めにいただきました。

アルバイトに比べると、ごくごくわずかの金額ですが、受講料を払わずに、大学教授の話を聞くことができ、活動にも参加できると考えると、十分な代価かなと思います。

大学院生のときは、適応指導教室のボランティアに行かせていただいていました。

このボランティアは、週に1回、不登校の小中学生の勉強や遊びの支援を行いましたが、

時給650円くらいいただいていました。これは、給与ではなく、謝礼という形です。

適応指導教室は、市町村が公的に運営する機関ですが、ボランティアを雇用するわけではないので、謝礼を渡していたようです。

実際、大学院生のときは、勉強と研究でアルバイトはできませんでしたから、週1で勉強にもなるボランティアは、本当に助かりました。

また、SONYから助成金をいただき、自分たちで費用を運用することもできました。

今では、クラウドファンディングがあり、完全な寄付型のクラウドファンディングが承認されれば、全国から活動資金を募ることもできます。

クラウドファンディングの普及により、ボランティアしやすい社会になってきています。

学生にとっては、タダで貴重な体験ができるチャンスかもしれませんね。

最後に

いつもまとまりのない話ばかりで、申し訳ありません。

ボランティアは、無理にしなくてもいいです。大学の勉強に加えて、体験したいと思ったら、ボランティアをしてみるくらいの気持ちでやってみてください。

まずは、単発でやってみて、面白いと思ったら、連続的なボランティアに参加して、運営まで勉強したくなったら、ボランティア団体を立ち上げるなども、経験してもいいかもしれませんね。

それでは、充実した学生生活をお送りください。

臨床心理学

Posted by Cozy