スクールに通わなくても公認心理師試験は合格できる【参考書も紹介】

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僕は元教員の公認心理師です。今は児童福祉領域で心理職をしています。僕は教育系の大学院を修了しており、公認心理師試験はD1ルートで受験しました。

僕はもともと体育大学の出身で、体育大学から教育心理学(学校臨床)を学ぶために大学院に進学しました。心理学の基礎知識は大学院の2年間で、寝る間を惜しんで勉強してきた経験があります。

今回は、スクールに通わずに合格した僕の経験談を話します。実際に使用した参考書も紹介しますので、参考にしてみてください。

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スクールの良し悪し

僕はスクールには通わずに合格しました。僕の場合は、学校教員として仕事をしながら勉強していました。

僕は月の時間外労働が160時間、年間の休みが16日の激務のなかで、どうにか時間を作ろうと、朝5時に起きて6時半に学校に着き、授業等の準備をしたあと、1時間は公認心理師試験の勉強をしていました。

スクールに通うとかオンラインで勉強するとかの選択肢がなかったのです。スクールはお金もかかりますし、基礎知識は本でも勉強できるという反抗意識もありました。

僕はブログで勉強したことをまとめ、Twitterで発信していました。フォロワーからスクールに関する情報もいただきましたが、多くの方が動画を観て満足してしまっているような気がしました。

公認心理師試験は、多領域の心理学的知識が問われているため、広い範囲を網羅する必要があります。この意味で、1日1動画では足りません。

また、観て記憶できる人はいいのですが、僕は手を動かして記憶するタイプでしたので、ひたすら参考書をまとめるという勉強方法をとりました。

過去問を何度も

僕は第3回で合格したのですが、過去問が少ないわけです。とはいえ、一回やってみて、1ヶ月くらい間隔を空けて、もう一度やってみると忘れている部分もあります。何度でも正解できる問題においても、問題文が変わったりした場合に正解できるかを考え、僕は何周も過去問をやりました。

臨床心理士試験の過去問も

臨床心理士試験は臨床に特化して深く難しいです。つまり、臨床心理士試験の過去問で得点できれば、公認心理師試験における得点に繋がりやすいと考えられます。

また、実際にどうか分かりませんが、公認心理師試験の問題を作る人は臨床心理士試験を参考にされると推測したわけです。

公認心理師試験の参考書

僕が実際に使用した参考書を紹介します。一問一答や過去問の解説なども含めて、手元に12冊ありますが、特に役に立ったものを紹介します。

網羅系のテキストについては、僕は3冊を3周しました。1周目は流し読みで1週間で読み切るくらいのスピードで読みました。

こうすることで、どの参考書にも出ている部分は試験で重要な部分であることがわかります。2周目は参考書をじっくり読み、記憶していきます。3周目は読みながら、記憶できていない部分を紙に書いたり、ブログにまとめたりして、頭に残るようにしました。

以下に網羅系のテキストを紹介します。

ペンギン 完全合格テキスト

『通称:ペンギン』と呼ばれる参考書です。他にも一問一答などもありますが、網羅的に書かれたテキストとして、こちらを使いました。個人的には、広く浅くなので、これだけでは不十分といった印象です。

とはいえ、丁寧に書かれているので、最初はこれくらいのほうが分かりやすいと思います。

公認心理師 試験対策標準テキスト

IPSAという心理学大学院の試験対策講座などをしている予備校が作成した参考書です。ペンギンよりも福祉や医療の部分の法律的なことが詳しく書いてあります。

ペンギンと合わせて、かなり網羅できます。とはいえ、テキストというのは、広く浅いので、もう1つの参考書を探しました。

心理学検定 基本キーワード

心理学検定のキーワード集です。他の2冊は広く浅くでしたが、このキーワード集はもう少し詳しく書いてあります。公認心理師試験用のテキストではありませんが、心理学検定の問題が参考になっている可能性が十分にあります。

僕は、辞典のように使っていました。前の2冊で浅いなと思った部分を基本キーワードで調べるといった具合です。

統計を棄てるな

公認心理師を目指す方で『統計は棄てる』と仰られる方もいます。僕は修士論文を書く際に、数的データを用いて分析をしました。正直、めちゃくちゃ詳しいわけではありません。

しかしながら、公認心理師試験に出題される統計の問題は、そんな僕でも簡単だと思えるレベルです。その意味で公認心理師試験の合格を目指す方は、確実に出題される問題として勉強しておいたほうがいいと思います。

また、公認心理師になったあと、心理学の論文のほとんどは統計的データが記載されています。要するに、統計を勉強していないと心理学論文のほとんどが読めません。

例えば、論文の結果のところに『〇〇と△△は関連がある。』と書いてあったとしても、記述統計や研究手順、調査方法に問題がないか、信頼性妥当性に問題がないか、関連の大きさを示す値が低くないかなど、言葉には書いていない問題点を探ることができません。

これでは、どこかの小論家が『〇〇と△△は関連がある。』と言っているのを鵜呑みにしているのと同じです。自分で論文の構造を理解していないと、自分で説明する際の根拠としては扱えません。

公認心理師がどのような仕事をするにしても、根拠が大切です。誤った知識を得て、そのまま相談者に支援を施していてはプロとは言えません。心理学は科学です。

統計に自信がない方、僕が最も理解しやすいと思った統計の本を紹介します。ぜひ、この一冊だけでも読んでみてください。

統計分析のここが知りたい

石井秀宗先生は、統計の分野で有名な先生です。実際に研究でデータ解析をする場合、SPSSというソフトを使用したりしますが、調査をして、分析にかけるまでの手順や公認心理師試験に出るレベルの分析方法が網羅されています。

統計の本は、難しい内容のものが多いのですが、この本は他領域の人でも分かるように易しく解説しています。

論文から学ぶ【番外編】

心理学を学ぶための近道は、論文を読むことだと思います。心理学系の論文をCINIIやGoogleScolarといった論文検索サイトで検索したり、日本心理学会や日本教育心理学会といった学会のHPから学会誌を検索したりして一度は読んでみてください。

公認心理師試験を突破するためには、広くを網羅する必要があるので、1つずつを論文で深める必要はないですが、難しい理論の詳しい内容などは、論文に書いてあります。

どうしても理解できない!という場合は、論文を探してみるのも手かもしれません。また、公認心理師になったあと、論文はガンガン読むようになります。

日本の研究だけでも、色んな心理学会が毎年、学会誌を出しています。全部合わせると、かなりの数です。論文はいわば最も新しい情報ですので、自分の学びをアップデートする意味で、読んでいってください。

支援会議や専門家会議などで意見をした際に、『〇〇先生の論文で否定されていましたよ?』と言われてしまわないように注意です。