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【映画で学ぶ心理学】Love & Other Drugs【あらすじ(ネタバレ)と感想】

2021年4月7日

画像:eiga.com

あらすじ(ネタバレ)

主人公は男性営業マンのジェイミー。ステレオの営業をしていたジェイミーは、他の女性社員に手を出し、ついに社長の奥さんに手を出してしまう。これによりクビになるが、弟のジョシュの紹介でファイザー製薬会社の営業マンとなる。

病院やクリニックを訪問し、営業をするが、見向きもされない。しかし、もともと持っていた女性を口説く術を利用すると、受付の女性が院内に入れてくれるようになる。病院に上手く入ったジェイミーは、医師につけ入り、営業成績を伸ばしていく。

ある病院で、若年性パーキンソン病の女性マギーと出会う。ジェイミーは身体だけの関係を求め、マギーは自身の病気のこともあり、恋愛関係を拒んでいた。前の恋人とは病気が理由で上手くいかなかった。ジェイミーとマギーは「身体だけ」という利害が一致した関係だったが、次第に半同棲のような生活になり、恋愛関係に発展していく。

プロザックという薬品を売っているライバル会社のトレイは、ジェイミーがサンプル薬を病院から持ち出して捨てていることに気づき、ジェイミーを殴りつける。

身体を重ねているとき、営業の悩みからかジェイミーのアソコが勃起しなくなる。その時、ジェイミーはマギーからファイザー製薬が勃起薬を開発していることを聞く。ジェイミーは、上司に確認し、事実であることを知る。

ある日、マギーは薬代が安く済むカナダに行くと言い残し、バスで旅立ってしまう。ジェイミーは、マギーと連絡がつかなくなってしまうも、バス停の前で車中泊をしながら帰りを待った。そして、マギーと再会する。ジェイミーはマギーのためにお金を稼ごうと決意し、勃起薬を全面に売り始める。

勃起薬は、インポテンツの治療薬として大ヒットした。ジェイミーは思いつきで、マギーの姿を録画し、それからマギーとの思い出を写真やビデオに残すようになる。

ジェイミーは咄嗟に出た「愛してる」を他の誰にも言ったことがなかったことに気づく。マギーもそのことを嬉しく思い、ジェイミーとの思い出を大切に保管し始めた。ところが、マギーは次第に病症が進行し、手指が自由に動かせなくなっていく。

マギーは自身の病症の進行に伴い、ジェイミーとの愛に自信を失くしていく。ジェイミーはマギーを優しく抱きしめ、シカゴに行こうとささやく。

マギーはシカゴで同じ病気のピアサポート団体に出くわし、参加する。マギーは彼らの生きることへの希望に共感した。一方、ジェイミーは支援者の声を聞き、複雑な感情を抱える。マギーは一緒にいてくれるジェイミーに感謝を伝えるが、その気持ちはジェイミーにとって素直には受け取れないものだった。

しかし、ジェイミーはマギーのパーキンソン病を治すため、専門医を探すことを決意する。二人は様々な病院を訪問したり、勉強会に参加する。しかし、これといって有効な手段が見つからず、この生活に二人はイライラが積もっていく。

家に戻ってきた二人だったが、マギーは別れを告げる。ジェイミーは連絡をするが拒絶される。自暴自棄になったジェイミーは、医師に誘われた如何わしいパーティに参加する。パーティのあと、ジェイミーは薬の副作用で股関がおかしくなる。その頃、ファイザー製薬から営業成績を認められ、シカゴに転勤が決まる。

ジェイミーはたまたまマギーと出会うが、マギーには恋人がいた。ジェイミーは悲しみながらも、シカゴへの転勤に応じる。荷造りをしていたとき、あの時のビデオを見つけ、映像を見ながら想いに浸る。

ジェイミーは、マギーに一目会おうと車を走らせる。マギーの乗るバスに追いつき、駐車場で5分だけ話そうと誘い出す。そこでジェイミーはマギーへの愛を語る。マギーは拒否しながらも涙を流し、ジェイミーを受け入れた。

それから、二人は一緒に暮らし、幸せを手に入れる。

■ここでエンディングとなる。マギーの病気がどうなったのかは明かされないままとなった。作品の中で手指の震えが見られたが、ジェイミーとの暮らしに影響があるレベルではなかったように見えた。

感想

この映画では、パーキンソン病の理解と病気を持つパートナーとの恋愛の形がテーマになっている。

パーキンソン病とは、振戦(震え)や筋弛緩が上手に行うことができず、物を落としてしまったり、手指による動作が困難になります。病症が進行すると姿勢が維持できなかったり、歩行が困難になったりもして、日常生活において介助が必要になることもあります。

今回は生理学的な話は割愛しますが、心理学を学ぶ上で重要な視点がこの映画でもありました。それは、精神的な負荷があることです。

マギーは強い女性として描かれており、弱みを見せる部分もありますが、芯を持って生きています。しかしながら、難病と闘う方の中には、自暴自棄になったり、自己破壊的な行動に至ってしまう方もいます。

マギーにとってのジェイミーは、初めは自己破壊的な行動(安易な性行為)の対象として見られていたのかもしれません。舞台がアメリカということもあって、日本とは性行為に対するイメージが違い、より身近なものなのかもしれませんが、事実として自分の不幸を分かっていながらの関係だったり、事件に巻き込まれるようなリスクを考慮しないこともあります。

この意味で、ジェイミーは心の支えとしてマギーのもとに居続けました。ジェイミーが「愛してる」を家族や過去の女性を含めても、初めて感じ、口にしたということは、無条件の愛情を描いているように感じます。

パーキンソン病の他にも治療方法がない難病は沢山ありますし、精神疾患や発達障害もあります。こうした障害があってもなお、相手を愛せるかという人の深層にある愛の感覚を試されたような映画でした。

貴方は、もし障害がある方に好意を寄せられたら、あるいはパートナーが病気や障害を抱えたら、愛することができますか?

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