【小学生の不登校】「子どもが勉強をしないので、将来が心配」という保護者の方へ

2020年11月15日

三重県松阪市のフリースクールCOZYです。

今回は、小学生の子どもが不登校になり、勉強しなくて困っている保護者の方に向けて記事を書かせていただきます。何かしら参考になれば幸いです。

結論ですが、僕は「まだ焦る必要はない」と思っています。小学生は目標を定めていないことが多く、抽象的に勉強をしようとしたところで、モチベーションが保てません。そんな勉強よりもゲームや遊びに魅力を感じることは当然と言えます。

とはいえ、将来的には目標を決めて、その目標のために勉強をするようになってほしいですよね。中学生になる頃には、テストの点数も意識してほしいです。でも、まだ小学生ですので、まずは勉強に対するイメージを変えたり、勉強の持続を経験することが最も大切です。

しかし、「勉強をすればゲームを買ってあげる」という促し方は良くないです。これは教育心理学の領域では、『外発的動機づけ』といって、目的が報酬に向いてしまうので、勉強に対する意欲が持続しません。

では、どうすればいいのでしょうか。

内発的動機づけ

先程の『外発的動機づけ』は、報酬をあげたり、失敗を叱咤したりして、「勉強させる」方法ですので、本来の目的である勉強へ意識が向かなくなります。一方で、『内発的動機づけ』は、勉強そのものが目的となり、勉強への意識が持続します。

内発的動機づけの方法

勉強と楽しさが直接的に結びつくことが重要です。例えば、化学の実験が楽しくて、自然と知識が身についていくようなことです。このように勉強自体に楽しさがあれば、自然と長続きして、知識として身についていきます。

楽しく勉強する工夫を

「勉強することが楽しくて長続きする」ということは、導入(勉強のし始め)は楽しくないといけませんよね。体育でよくあるのが、ゲーム性を加えて、自然と体づくりに繋げていたりします。このゲーム性がちょっとしたヒントです。

例えばですけど、よくYouTubeを観ていると、『○○やってみた!』という企画を観ませんか?これは『やってみた動画』と言われて、人気の企画となっています。このエッセンスを勉強や活動に盛り込んでみてはいかがでしょうか。

『計算ドリルを3日で終わらせてみた』とか『漢字検定に挑戦してみた』など、挑戦してみて、その結果をSNSで報告するのも面白いと思います。

こうした「勉強は集中してがっつりやるものだ」というイメージを払拭してあげるのは効果的だと思います。ただし、将来的には夢のために勉強するという目的意識を持たせてあげたいので、小学生の導入として効果的ですが、その後の工夫が必要です。

もっと安定的な楽しさを

僕は、小学生のときに『公文』に通っていました。公文では、1枚10〜20分もかからないプリントをやって、できたら自分で答え合わせをして、間違えて分からないところを先生に聞いて、どんどん枚数を終わらせていくという勉強方法でした。慣れた子は、5分で1枚を終わらせて、何枚も進めて、疲れたら休憩したり、遊んで過ごしていました。

初めは緊張していましたが、先生が褒めてくれたり、飴をくれたりして、馴染んでいったのを憶えています。友達と合って、枚数を競ったり、早く終わらせて遊んだりする時間も楽しかったです。公文の終わりに遊ぶ約束をして、家で遊んだり、そうした交流の場所にもなっていました。

こういう意味では、塾や習い事で楽しく過ごしていたら、自然に知識やスキルが身についていたというのも、良い方法ですよね。僕の運営するフリースクールでも、公文のようなやり方を真似したいものです。

フリースクールの紹介

ちょっとだけ宣伝の意味も込めて……

フリースクールは、何をしてもいいというのが基本になっています。各フリースクールによって、若干の違いはありますが、子どもの学びたいこと、挑戦したいことを応援する姿勢です。楽しく過ごして、心の状態が改善されたとき、「○○をやってみたい」と内から湧き出てくるものがあります。ここまできたら、勉強への意欲も湧いてきます。

少なくとも、何かを始めるためには勉強が必要ですからね。高校や大学への進学を意識するのであれば、より早い段階で、まずは心の支援をしっかりしていきたいですね。ぜひフリースクールも検討してみてくださいね。

勉強の導入ができたら

これまで、勉強の導入について話をしてきました。導入で楽しい勉強の仕方が定着してきたら、次は小学生段階で学ぶべき、教科や内容の幅を広げて、勉強をしていきましょう。

このように幅が広がってくると、なかなか自宅学習では難しくなってきます。塾やフリースクールで、計画的な学習をしていきたいものです。通信教材もあるのですが、大人でもテレワークに苦戦するように、子どもにとって家にある誘惑は、勉強の機会を妨げることになります。

塾やフリースクールでは、周りの子どもが勉強していたら、その雰囲気に合わせて、自分も勉強しようという気持ちになります。そうした環境に身を置くというのも、勉強を持続するために有効です。

夢を意識してみる

中学生では、高校受験があります。高校受験でどこに入学するかは、夢を叶えるための重要な分かれ道になります。例えば、宇宙飛行士になりたければ、理系大学の進学に有利な進学校や専門性の高い高等専門学校などに入学して、工学系の大学進学を目指すことになります。

このように目標に対する知識がないと、どこを受けたらいいのかわからないまま、勉強だけを続けていくことになります。国家資格や免許がないと就けない仕事もあります。できるだけ早いうちに目標を意識して、勉強がどれくらい必要なのかを知りましょう。

目標を正しく知り、子どもが無理だと思ってもいいのです。目標は変えることもできますし、レベルを下げて、関連する仕事に就くこともできます。とにかく目標を立ててみることが大切です。これで目標の立て方を学んでおきましょう。

夢がない子でも

夢がない、まだ決めていないという子もいます。小学生、中学生なら当然です。ただ、夢が決まったときに、手遅れになってはいけないので、仮の目標を立てておいて、それに向かって準備しておくのは、良い方法だと思います。いくつか候補があるなら、その候補を全て調べて、どうすれば「なれる」のか知りましょう。

この進路相談みたいなことは、塾ではなかなかやっていません。適応指導教室やフリースクールでは、こうした相談も自由にできますが、自宅学習では難しいと思います…。

進路相談は第三者がいいかもしれない

親の意見には、「期待」が含まれてしまいます。この期待は、子どもにとって重荷になることがあります。僕の高校時代の先輩で、期待に押し潰されて、亡くなった方がいます。親が医師で家業を継ぐために頑張っていましたが、センター試験で失敗して、身を投じたのです。

こうしたケースは、意外にも多く聞きます。親の期待に応えたいという子どもの素直な気持ちは、子ども自身を苦しめる可能性を秘めていることを理解してください。

僕がおすすめするのは、第三者の支えを得て、保護者は子どもの夢を陰ながら見守り、時に手を差し伸べるくらいでいいと思います。僕が高校で勤務していたとき、進路の話をしていて、「親には話したの?」と聞くと、「親はダメって…」という子は、苦しい思いをしています。勿論、親の考えや経済的な理由など色々あると思うので、否定はしません。一方で、「親は何でも応援してくれてます」という子は、決心も早く、迷いがありません。

僕の感覚的には、後者のほうが進路も上手くいきますし、心に余裕があります。もし、失敗しても親は味方であることがわかっているからだと思います。

こうした進路指導は、学校の先生が詳しいです。長年、進路指導をしているわけですから、就職先に知っている人がいたり、大学にも教え子がいたりして、情報を得やすいのです。僕は工業高校にいたので、企業に手土産を持って挨拶訪問をしたりもしました。

卒業生の状況を教えてもらったり、求人情報の話をしたりして、学校に持ち帰るのです。そこで、生徒のアピールもすることができます。実際に、求人情報をもらう前に、「こういう生徒はいませんか?ぜひ○○高校から」と言われることは結構あります。そこで、希望を考えている生徒のことを話したりすることもあります。

夢を意識するということは、このように誰かに伝わっていきます。そして、夢を引き込むことにもなります。進路について、保護者の心配はわかりますが、第三者と連携して、子どもに無理させない環境を考えてあげてください。

まとめ

子どもが勉強しなくて将来が心配!

  • 勉強「させる」のは良くない
  • 楽しく勉強できる工夫と環境を
  • 導入が上手くいったら目標を一緒に考える
  • 外部と連携、目標を意識して勉強できるように
  • 期待しすぎに注意、見守る姿勢を

最後に

いかがでしたか?僕の抽象的な意見が多くなってしまって申し訳ないのですが、何かしらのヒントになれば幸いです。僕の運営するフリースクールでは、子どもの将来についてもタイミングを見て、向き合っていきたいと思います。保護者の皆様の不安を受け止めて、できる限りの支援をしていきます。

今回はここまでです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。最近、SNSで記事が拡散していただけることが増えて、全体の閲覧数が増えてきました。本当に感謝です……。良い記事だと思っていただけたらで結構ですので、記事下のSNSボタンから拡散していただけると助かります。

いつもありがとうございます。

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