【ホラー】こっくりさん 恋獄版【詳しくネタバレ】

こっくりさん 恋獄版

以下、名前の表記が間違っている可能性があります。ご了承ください。

大学生の鏑木恭也は、部屋で眠ていると、家のチャイムが鳴る。出てみると友人の黛典子だった。典子は、高校の後輩の藤村麻美を紹介する。

恭也は昔から幽霊が見える体質で、麻美の話を聞いてあげてほしいと言うのだった。麻美は、数日前に小学生のときの友達と遊びのつもりで『こっくりさん』をしたのだが、その最中、指が勝手に動き「みなごろし」と指す。その数秒後、麻美は母親からの連絡で、友人の妹が車に撥ねられたことを知る。

恭也は、こっくりさんが、筋肉の不随意運動や潜在意識が影響して指を動かすと研究で証明されていることを話して、麻美を納得させた。こっそりネットを見て、詳しいように話したのだった。

友人の真由子は、外で歩きながらスマホで麻美の説明を受けている最中、後ろの物音に気づく、麻美に振り向いてはいけないと言われながらも、振り向いてしまう。

ニュースでは、真由子は通り魔に襲われたとしながらも、典子は麻美がいう「(犯人は)人間じゃない」という言葉を信じ、こっくりさんの仕業だと疑っている。典子の叔父である広尾は、徳永という警察に疑われる。

恭也は、事件現場に行き、その場の霊視をするが、人に殺害された霊はその場に居残るはずが、真由子の霊は居なかった。恭也は別の場所で殺されたのかもしれないと推理する。

その夜、恭也、典子、麻美、夏帆と家で話をすることになる。恭也は3人には、人間による犯行でこっくりさんのせいではないと主張する。こっくりさんがいないことを証明するために、再びこっくりさんをすることを提案する。

恭也は「犯人は人間ですか?」と質問し、一度は「はい」と指すが、次に勝手に動き出し、「みなごろし」と指してしまう。

すると夏帆は、落ち着いた様子で、窓の外にこっくりさんがいると言い出し、「こっくりさんが何か言ってる。『お前からだ。』」、電気が消え、パニックになった麻美と夏帆は外に飛び出してしまう。

典子は麻美に電話をかけるが出ない。捜索を続けようとした矢先、徳永に呼び止められる。話をしていると近くの公園から悲鳴が聞こえる。3人で公園を捜索すると、うずくまる夏帆に出会う。夏帆は「人間じゃない。胸が熱い。こっくりさんがくる。」と言い残し死亡した。麻美は行方不明となった。

恭也は徳永を居酒屋に呼び出し、犯人がこっくりさんであると進言する。捜索が難航し、他に死因がないにもかかわらず心臓だけが握り潰されたようだったと聞く。徳永は広尾を疑っている。その他、恭也の前科を指摘する。恭也は典子の父親を刺したことがあったのだった。

恭也は徳永と話をして、和解する。典子に警察を一人付けるように徳永に依頼し、恭也は帰宅する。徳永は社会に合わせてしか生きられない自分を悔いていたが、恭也に「社会に合わせて生きるしかないなんて虫唾が走る。あなたは新しかっただけだ。」と言われたことが胸に響いた。

典子には警官が付いたが新米警官だった。恭也は麻美の家に向かい、麻美の母親と話をした。麻美の母親は、様子がおかしく、父親の不倫を疑っているようだった。帰り際、恭也は霊を見る。霊は「人間じゃない」と繰り返しているようだった。

麻美の母親は、恭也が口ずさむ「人間じゃない」に反応して、何かを思い出したようだった。「あの男、広尾。」と。その後、恭也は典子からの電話で「麻美から電話があった。麻美のいるところに向かう。」といい、電話を切ってしまう。

広尾は典子の後をつけ、新米警官を橋から落として殺してしまう。広尾に捕らえられた典子と麻美は廃工場にいた。廃工場に辿り着いた徳永は広尾に銃を向けるが、麻美に刺され、広尾に殺されてしまう。麻美は恐怖のあまり、こっくりさんに同調したようだった。

広尾は、「感情がない。人の心がわからない。」と言い、麻美を殺してしまう。広尾は「生まれながらに殺人鬼だったわけではない。社会が殺人鬼をつくる。心の弱い人間は感情を捨てるしかなかった。」と典子に語りかける。

恭也が廃工場にたどり着くと、広尾に対して語りかける。泰子、広尾が唯一愛した女性がいると。麻美の母親は、広尾を泰子に奪われたと思い、妬み、悪い噂を立てるなど精神的に追い込んだ。

すると、自殺したはずの泰子が現れる。それは人間じゃない何かだった。泰子は自分がこっくりさんだという。広尾は典子の手枷を外したが、泰子に「みなごろし」と言われ、典子に刃物を向ける。話の中で恭也が典子の父親を刺した理由が明かされる。それは父親が典子を犯そうとしたからだった。

典子の危機に、恭也はナイフを広尾に突き刺すが、広尾は何も抵抗せずに刺された。広尾は死ぬ間際、泰子との愛を思い出す。その間、恭也と典子は逃げ出すことに成功する。

泰子はこっくりさんと言われ続け、一人で生きてきた。当時の泰子は感情を持たない広尾に恋をした。その感謝を伝え、泰子は化け物ではなくなった。

事件が終わり、河川敷で典子と恭也が恋を紡ぐシーン。恭也が歩き出すと、典子は胸が締め付けられ動けなくなる。再び泰子が現れたのだった。泰子は「誰も逃さない」と、恭也を追いかけて歩いていく。

ここでエンディング。

感想

日本のホラーは、社会に何かを訴えようとするテイストのものが多いが、まさにそのような感じだと思います。社会に対する不満と犯罪が生まれる背景を社会のせいにするような話だったと思います。

泰子も広尾も社会につくられた殺人鬼のような扱いですが、あくまでごく一部の人間のせいであって、社会全体を悪とするのは過剰な理論とも言えます。

日本のホラーに多く見られるドロドロした怖さはあまりなく、どちらというとミステリー系の作品と捉えることもできる。泰子は霊として、扱われているが、演出上、人間のまま出てくるので、ドロドロした怖さはなかったです。

ホラーとして見ると、少し物足りないというホラーファンもいると思います。