不登校の小中学生にフリースクールをおすすめしたい┃三重県松阪市のフリースクールCOZY

こんにちは。中津と申します。

僕は、三重県松阪市でフリースクールを運営しています。大学院時代に学校臨床心理学を学び、その後は高校教員を経験しました。

今回は、「不登校の小中学生にフリースクールをおすすめしたい」というテーマでお話します。不登校の小中学生や保護者の方に読んでいただきたい記事になっています。

不登校の小中学生にフリースクールをおすすめしたい

僕は、大学院時代から不登校の支援について勉強してきました。学校で働いていたときも、情報収集をして、それなりに知識があると思っています。そんな僕の経験から、小中学生が不登校になった場合には、フリースクールをおすすめします。

皆さん、フリースクールってご存知ですか?実は、学校の教員ですら、フリースクールって何?というくらいの認知度で、あまり知られていません。詳しくは、以前に書いた記事を参考にしていただきたいです。こちら(↓)です。

フリースクールのメリット

不登校になった子どもは、心にかなりの負担を抱えています。将来への不安を抱えながらも、身動きができない状態です。保護者としても、心配で仕方ないことでしょう。今の学校教育のシステム上、高校受験を考えるならば、必要とされる各教科の成績の関係で、学校に再登校するのが最も良い手段であることは言うまでもありません。

一方で、不登校の子どもとその保護者は、学校に再登校することの難しさをよく理解しています。不登校になった小中学生のうち、再登校に至るのは22%です。残りの小中学生は、ほとんどが家で過ごしています。中には、学習塾に通っている子もいるでしょう。

フリースクールに通うのは2%ほどです。フリースクールの収容人数の上限にもよりますが、ほとんどは「フリースクールを知らない」が理由だと思っています。フリースクールでは、心の支援と学習支援が主に行われます。似た境遇の子どもが集まることで、友達ができたり、目標ができやすかったり、集団意識が生まれ、沢山の刺激を得ることができます。

学校とフリースクールの連携

僕も学校の教員をしていたので、その立場で考えると、不登校になったからといって「フリースクールがありますよ」と、簡単に紹介できないのです。これには、教員がフリースクールを知らないことに加えて、現行の学校のシステムが邪魔しているからでもあります。

例えば、フリースクールを知っている教員がいたとします。心の中では、フリースクールが合うかもしれないと思っていても、学校のシステム上、高校受験を考える上では、再登校が最も良い方法ですから、「フリースクールがありますよ」と気軽に紹介できないのです。

もし、フリースクールの居心地が良くて、再登校する意志が無くなってしまったらどうしよう。「学校が見捨てた」と責められたらどうしよう。という考えが及びます。子どもの将来を左右する決定に繋がることですから、慎重になるのは当然です。

子どもと保護者と教員の間で、しっかり信頼関係が築けていれば、もう少し気軽に「フリースクール説明を受けてみてはいかがでしょう?」と紹介できるのですが、不登校になった子ども保護者は、既に心に余裕がない状態ですので、この説得も簡単ではありません。関係が悪い場合は、もっと大変です。子どもも保護者も学校を敵対視することもあり、まともに話をすることすら難しいこともあります。

2017年、文部科学省は各学校にフリースクールとの連携を求めました。フリースクールに通うことで、出席扱いにできるように、連携を強化したわけです。公的な機関として、教育支援センター(適応指導教室)があります。しかし、地方でいえば、市区町村に1箇所ほどしか設置していないため、容易に収容人数をオーバーします。しかも、遠方にあって通うことができないご家庭もあります。

そこで、NPOや民間で運営されているフリースクールと連携を図ることで、助けを求めたわけです。しかしながら、連携は各学校に委ねらているので、形としては、フリースクール側が学校に出向き、不登校の子がいたら見学に来ませんか?と営業することが多いようです。一度、連携ができると、学校側にもフリースクールのことが認知されて、都道府県や市区町村が連携を認めるという例もあります。

学校の人員配置は、不登校が発生することを想定されていません。担任、スクールカウンセラー、養護教諭が支援に当たることが多いです。理想は、不登校の支援に当たる専門教員がいて、学校の人員とは別の動きが取れるというのが最も支援しやすい形です。しかしながら、学校教育にその余裕はありません。

そこで教育支援センターが設置されたのです。先程もお話したように、教育支援センターでは、抱えきれないほどに不登校の小中学生が増えてきたこともあり、フリースクールが注目されるようになりました。

理想の支援

学校にしてもフリースクールにしても、子どもの進路のことを考えると、できるだけ早く判断されるのが良いと思います。この判断というのは、不登校になってすぐに、再登校ができるかどうか判断するというのではなくて、フリースクールに行くことを判断してほしいという意味です。

フリースクールの考え方は、柔軟です。フリースクールでは、心の回復を図り、勉強もします。フリースクールに通いながら、再登校を目指してもいいですし、そのままフリースクールで学んでいってもいいと考える場合がほとんどです。しかし、学校にも行けず、フリースクールや教育支援センターにも行かない空白の時間があると、再登校も高校受験も難しくなっていきます。可能な限り、この空白の時間を無くしたいのです。

再登校を目指すなら、保健室登校もあります。学校との距離が近いぶん、再登校に至りやすいです。しかしながら、会いたくない人と会う可能性もあります。これは、子どもの状況次第だと思います。

再登校を目指さないというのであれば、フリースクールという安心できる場所で過ごすことで、出会いと刺激が生まれ、将来の糧になると思います。たとえ、中学校への再登校をしない場合でも、フリースクールで空白なく、しっかり学ぶことができれば、行きたい高校に進学することもできると考えています。

僕の個人的な考えとしては、もっと子どもに優しいシステムができれば良いのにと思います。「学校に行きづらいなぁ。とりあえずフリースクールに行ってみるか」と気軽に選択できるようになれば、不登校で悩む子も少なくなると思います。現在は、高校受験で各教科の成績が加味されることから、どうしても再登校することが望まれてしまいます。学校の立場としても、心苦しいことです。

今後は、学校のシステムも変わっていくと思いますし、それに伴い、教育支援センターのような公的な受け皿も増えていくと思います。とはいえ、まだ時間はかかります。今のシステム上での早い対応が求められます。

最後に

子どもと保護者の方の心の状態が不安定な時期で、早い判断を求めることは、些か辛いことではあります。しかしながら、ご家庭のことを考えると、ぜひ教育支援センターやフリースクールという支援施設を頼ってください。直ぐに入校せずとも、相談を受けることもできます。学校の先生が知らない情報を得ることができるかもしれません。

僕自身も学校との連携を意識して、子どもや保護者の方がより豊かになれるように支援していきたいと思います。

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