【保護者の方へ】原因がわからない不登校は、この3つを疑ってみてください┃三重県松阪市のフリースクール&カウンセリング

2020年10月29日

こんにちは。三重県松阪市でフリースクールを運営しています、中津と申します。今回は、「原因がわからない不登校」について、記事を書きましたので、不登校支援のヒントになれば幸いです。ぜひ最後まで御覧ください。

僕は、大学院で学校臨床心理学を専攻し、修了したのち、公立高校で教員をしていました。不登校支援に力を入れるために、フリースクールの開業に踏み切りました。

早速、本題に入っていきます。不登校の原因としては、文部科学省の調査にもあるように、人間関係や学業不振、無気力、学校に適応できないなど様々な原因があります。しかし、自分の子どもが急に学校に行けなくなってしまって、身近にいる保護者でさえも、その原因がわからないというケースは少なくありません。

今回は、保護者の方で、子どもが不登校になった原因がわからないという場合に疑うべきことを3つお話します。

①原因が保護者に話せない

僕は、子どもの心を捉えようとする際、信頼して悩みを話せる人が何人いるのかを考えます。子どもは相談できる相手として「保護者」と挙げることが多いですが、その相談の内容というのは、進路のこと、学校生活の愚痴など、それほど本質に触れられていない内容が多いです。

想像してみてください。いじめ、失恋、性の悩み、こうした悩みは、悔しさや恥ずかしさ、惨めさ、が邪魔をして、身近な人には話しづらいですよね。特に子どもは、我々大人よりも助けを求めるスキルが育っていません。

この助けを求めることを、心理学の領域では『援助要請』といいます。社会心理学の領域では、かなり研究されていて、僕が注目するのは『援助要請のリスク』です。その援助要請リスクには、「恥ずかしい」といった感情的なブレーキがあったり、「誰かに伝わりそうでこわい」といった秘密漏洩のリスクがあります。

この点を考慮した上で、不登校の子どもたちに、『話しづらいことを誰かに相談しようと思うとき、誰なら相談しやすいですか?』と問うと、「小学校からの親友」「保健室の先生」「従兄弟のお兄さんお姉さん」「スクールカウンセラー」などが挙がってきます。勿論、「お母さん」と答える子もいますが、多くはありません。このように、話しづらいことを相談する上で、親に知られるということに抵抗感を持つ子は多いです。保護者や友達にも話しづらいことは、より関わりの少ない支援者に話そうと思うようです。

保護者としては、「子どもが話してくれない=原因がわからない」となってしまいます。この場合は、子どもの周りの人が事情を知っていることがあります。ただし、無理に知ろうとして、あれこれ詮索することで、親子の関係が崩れてしまうこともあるので、注意してください。もし、子どもが原因のわからない不登校になった場合は、適応指導教室やフリースクールといった支援施設を頼ってください。活動をする中で、支援員に対して、その原因をポロッと話してくれることが多いです。勿論、子ども本人が「お母さんには話さないで」など口止めをした場合、共有しないこともありますが、子どもにとって話せる人がいるということは非常に助けになります。

②HSPの可能性

HSPの詳細はコチラをどうぞ

このHSPは、HSPでない方よりもストレスを溜め込みやすく、日々蓄積しているストレスが溢れてしまいやすいです。保護者の方からすると、「ある日突然、学校に行けなくなってしまった」と感じて、不安や焦りで、あたふたすることでしょう。

HSPの子どもは、それほどに気疲れをしていて、疲れていても、保護者に迷惑をかけまいと、踏ん張って登校していたかもしれません。あとで考えると、子どものSOSがあったのではないでしょうか。とはいえ、HSPはあくまで特性であって、障害や病気ではありません。気づかなくて当然なんです。もし、この記事を読んで、当てはまるかもと思われた場合は、子どもの特性をありのままに受け入れて、無理に変えようとしたり鍛えようとしたり、そういったことは不要です。子どもは自覚すること、気づくことができれば、自らの力で、自らのペースで前に進んでいきます。我々にできることは心の支えとなり、情報提供し、見守っていくことくらいです。

③過剰適応の可能性

HSPと重なるところがありますが、過剰適応による不登校は、「真面目な子どもの息切れ型の不登校」などと言われています。誰もが学校の環境や人間関係に適応しようと最初は努力しますよね。「過剰適応」というのは、その名のとおり、適応することを頑張りすぎることです。その結果、疲弊したり、無気力になったりすることがあります。

過剰適応に至る子どもは、正義感が強い、真面目、完璧主義的傾向があるような、一見すると優等生といわれるような特徴があります。学校の成績もよく、人間関係も上手くいっているのに、そんな子どもが不登校になったら、保護者の方は驚くことでしょう。

また、過剰適応に至る子どもの養育環境について、保護者の厳格さや完璧主義的傾向が指摘されています。保護者は大人ですから、仕事をされる上で、厳格さや完璧主義的傾向は、社会的にも評価される部分ではあるのですが、それを見て、それを教育された子どもは、ストレスの耐性が身についていないため、疲弊が強く現れます。

僕は、保護者の方を責めるつもりはありません。ご家庭を支えるために頑張っておられるわけですからね。もし、子どもの不登校の原因を考えた際、この過剰適応が疑われる場合は、子どものゆっくりゆったりしたいという気持ちを大切にしてあげてください。今まで、頑張りすぎてきたわけですから、「よく頑張ってきたね。ちょっとペースを落として、ゆっくりしようか」と言ってあげてください。

子ども本人も、無理なペースで頑張っていたことを自覚していない場合があります。子どもは、自分のペースが掴めていません。少しずつ自分のペースを見つけて、無理しすぎない程度に幸せに生きていけることを願ってあげましょう。

最後に

いかがでしょうか。原因のわからない不登校というのは、保護者の方からすると、心配で仕方ないでしょうし、何とか原因と支援方法を知りたいと思われることでしょう。子どもの将来のことが気になるところですが、僕はまず心の支援を最も大切にしていきます。そして、心の状態が回復してきたあとで、目標を再構成するお手伝いをして、学習支援に繋げていきます。

さて、今回の記事を読んでもなお原因が分からないという方もいらっしゃっるかもしれません。その場合は、ぜひ気軽にコメントください。また、Twitterもやっているので、DMをいただければと思います。今回はここまでです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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