【不登校の子どもたちが通うところ?】フリースクールとは

フリースクールとは

フリースクールとは、NPO法人や個人で運営される教育施設です。都道府県や市区町村が運営する公的な施設ではないので、その料金、定員、対象、活動内容などは、各フリースクールによって様々です。現在、フリースクールは、子どもが所属する学校の校長の判断により、フリースクールに通うことで所属の学校において「出席扱い」にすることができるようになりました。この条件としては、「所属する学校と保護者が連携をとれること」「フリースクールの出席状況や活動内容を校長が知ることができ、校長によって出席に認められると判断できること」です。子どもが不登校になった場合、保護者は学校から籍を外さずに、まず次の支援が受けられる場所を探すことを推奨します。

NPO法人で運営されるフリースクールは、一軒家住宅やビルの一室など比較的大きい施設で運営されていることが多く、支援員(ボランティアを含むスタッフ)も多くなっています。そのぶん、定員も多くなっています。一方、個人で運営されているフリースクールは、アパートの一室や自宅の一室で運営されていることがあり、NPO法人で運営されているフリースクールに比べると規模は小さいです。子どもによっては、人が多いと気疲れをしてしまうこともあるため、個人経営の小さいフリースクールを選ぶご家庭もあります。

対象

どんな子どもが通えるの?

フリースクールは、不登校の子どもが通うというイメージがありますが、フリースクールによっては、小中を対象にしていたり、中学生のみを対象にしていたり、小中高のすべてを対象にしていたり対象が様々ですまた、完全不登校に限らず、学校に行きづらい子どもがフリースクールにも通いながら、週に一回を保健室登校をするなど、多様なニーズがあります。不登校になっている子どもは、校区内にある塾にも行きづらいということもあるため、学習塾のように講義をしてくれるフリースクールもあります。ほとんどのフリースクールはホームページを持っていますので、まずはホームページをみて、情報を集めてみてください。

近くにフリースクールがないという人はどうすればいいの?

大きなフリースクールは、通信制高校のように、課題を自習してフリースクールに提出するようなところもあります。人間関係が苦手で通うことが困難だったり、家が遠くて通うのが大変というご家庭は、通信制のフリースクールを探すのもいいかもしれません。一方で、フリースクールに通うことは、似た境遇の子どもや理解ある支援者との交流によって子どもの社会性を育むことができるので、各ご家庭の考えやニーズに適したフリースクールを選ばれるといいと思います。

フリースクールってどこにでもあるの?

不登校の小中学生は、全国で14万人いると言われています。田舎の話をしますと、僕の住んでいる三重県の松阪市では、NPO法人で運営しているフリースクールと僕が個人で運営しているフリースクールしかありません。付近の市町村では、津市や伊勢市にNPO法人のフリースクールがあります。通信制のフリースクールは、沢山の定員を受け入れることができますが、それでもフリースクールの数は足りていないのではないかと思います。都市部だと数はそれなりにあるとは思いますが、定員の上限を考えると、もっと沢山あってもいいと思います。

料金

大体の相場は?

フリースクールによって様々です。理由は後で説明しますが、安いところでも月30000円、高いところでは月70000円を超えるところもあります。いずれも高いと思われるかもしれません。

料金が高い理由

料金は安くはありません。学校のようにはいかなくても、子どもの日中の活動を支えていくわけですから、サービスの面だけで言っても安くない料金になります。また、施設についても公的な持ち物ではないので、賃料がかかります。スタッフの数が多いと人件費もかかります。フリースクールの儲けは別にして、最低限必要な費用だけで考えてもそれなりの料金になってきます。特にお住まいの地域によって、施設の賃料は大きく異なります。これは地価が都会と田舎では全く異なるからです。都会で運営するフリースクールの料金は、相応に高くなります。また、通信制のフリースクールも、通信機器の管理などにお金を使っていますから、他のところに比べると高くなっているかもしれません。

料金は月謝制?

料金のシステムについては、月謝(月別の料金)のところが多いようです。また、入校費用、施設の維持費などを設定しているところも多いです。入校費用は、個人情報の登録や必要な備品を用意したり、入校の準備のために、お金がかかるからです。お子さんが私立の学校に通われているご家庭の方はわかると思いますが、私立の学校は入校する際の費用が高いですよね。フリースクールは、私立の学校よりは安いです。お子さんが公立の学校に通われている方にとっては、フリースクールって高い!と思われますよね。内容は全く同じではありませんが、大げさにいえば、税金で受けられている義務教育をNPO法人や個人経営の方がやっているわけですから、お金はどうしてもかかってしまうんです。

奨学金は使えないの?

先程の話の続きになりますが、フリースクールの運営者は、保護者の家庭事情もよくわかっています。子どもが家にいるということは、子どもが幼ければ働きに出にくいでしょうし、お一人で家庭を支えている保護者様もいらっしゃるわけですから、何とか料金を高くしないように考えている方が多いと思います。今では、奨学金も使えますし、公共交通機関の学生定期券も使えます。また、クラウドファンディングに挑戦したり、募金を募ったりして、努力されているフリースクールもあります。

活動内容

活動内容ってどんなかんじ?

これもフリースクールによって様々です。学校のように「何時から何時までは勉強の時間」というように時限を設けている場合もあれば、何をしても自由で、開校している時間の内ならいつ登校してもいいという自由さがあるところもあります。テレビゲームを皆でやったり、料理をしたり、運動をしたり、イベントをやったりと、ほんとに多種多様です。小さなフリースクールは、近くに運動公園や体育館がない場合もあり、ほとんど塾のように学習支援に重きを置くようなところもあります。定員が少ないところだと、子どものニーズに合わせて色々と活動を考えてくれるところが多いようです。大きいフリースクールだと、年内でイベントが多く、参加するかどうかは子どもの自由なので、行きたいイベントに参加するような形で、楽しむことができます。このへんの細かい情報はホームページにも載っていないので、入校相談や問い合わせを利用して、確認されるといいと思います。

勉強ってどういうレベル?

流石に個別指導塾のようにレベルの高い進学校や難関大学に行けるような学習支援は期待できないかもしれません、とはいえ、支援員の中には元教員や教員免許を持っている方がいたりして、学習支援のレベルが高いこともあります。しかし、学校や塾とは違い、支援員の入れ替わりなどで揺らぐ部分ではあるので、必ずしも確実にレベルが高い支援が受けられる保証はありません。また、学校や塾では、周りの子どもも受験に向けて頑張り、その刺激を受けて、さらに頑張るという連鎖的な反応がありますが、年齢がバラバラなフリースクールでは、そういった環境にはなりづらいとも考えられます。フリースクールに通いながら、受験期だけ塾にも通うこともできますので、あとはご家庭のお金との相談になろうかと思います。

活動時の怪我って保険はどうなるの?

小中学生の場合は、学校で入っている保険があれば、それが適応されると思います。必ず保険会社に問い合わせて確認してください。また、フリースクールで保険に入ってくださいと言われることもあります。損害保険であれば、年間でもそれほどお金はかかりません。ただ、学習塾もそうですが、保険に入らないところもあります。そういったところは、活動の内容は特に気をつけていたり、活動の前に保護者に許可をもらうような手続きはとっていると思います。活動の内容によってですが、怪我をするような可能性がある活動(登山、キャンプ、川遊び、スポーツなど)は、保険が適応外になっていることもあるので、あくまで参加は任意となる可能性が高いと思います。

1例として紹介させてください

僕が個人で運営しているフリースクールを1例として紹介させてください。僕の運営しているのは、個人経営ですので、NPO法人が運営しているフリースクールより規模が小さいです。また、2LDKのアパートを事務所として借りているので、施設も大きくありません。ですので、定員は8名と少なめです。活動内容もスタッフが僕一人ですので、外の活動はあまり行うことができません。勿論、保護者の方の許可があれば、どこかに連れて行ったりして、遊ぶことは可能です。また、現地集合で遊んで解散することもできかもしれません。何卒、小さなフリースクールです。

僕は、大学院で学校臨床心理学を専攻していて、その後に公立高校で教員をしていました。免許は保健体育ですので、学習支援は上手じゃないかもしれませんが、心の支援はしっかりできると思いますので、その点を一つの魅力にしていきたいと思います。

さて、この例のように、小さなフリースクールをやられている方もいらっしゃいます。その支援員の方の色がそのまま出るような形になるので、信頼できる支援員に出会うことができれば、より少人数で子どもが支援を受けることができます。こうした各フリースクールの良い部分とご家庭のニーズを考慮していただいて、フリーエウクールを選んでいただけるといいかなと思います。

最後に

今回の記事を読んでいただいて、フリースクールを選ぶヒントになれば幸いです。記事の内容的にあえて記載しませんでしたが、不登校になったらフリースクールを選ぶということではなくて、不登校になった場合は、公的な機関である適応指導教室や通信制・定時制高校も検討してください。フリースクールは、あくまでそれらと並ぶ選択肢の一つです。学校との連携は、適応指導教室や通信制・定時制高校がしっかりできたり、どこにも利点があります。ご家庭のニーズを考慮した上で、ご検討いただくことがよいかと思います。

長くなりましたが、今回はここまでです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。