小さなフリースクールを開業した感想と考え

2020年10月22日

こんにちは。フリースクールCOZYです。

2020年3月末、教員(非正規)を退職しまして、しばらくの休養と準備の時間を空け、2020年10月プレオープンという形でフリースクールを開校しました。この背景には、大学生のときの教育実習で出会った子が不登校経験の悩みを打ち明けてきたことから始まり、僕は地元の三重大学大学院に進学し、教育心理学(学校臨床心理学)を専攻し、教員になることを目指しました。しかしながら、教員の多忙さに伴い、自分のやりたいことができない3年間を過ごしました。何とか30歳になる前に腰を据えて自分のやりたいことができる環境に身を置きたいということで、思い切ってフリースクールの開業に踏み切りました。

始めてみた感想は?

正直にいうと、経営に関しては全くの初心者です。何をどうしたら、子どもが集まって、経営が安定するのか、こういったことは見えていません。とはいえ、自分の経験で子どもたちに還元できる知識はあると自負しています。よく心理学を勉強したというと、一般の方には「スピリチュアル?」「あやしいひと?」というイメージがあるかと思いますが、僕が学んだ心理学は、極めて研究的な人の心の状態とそれに伴う認知や行動や感情といったものを数値的なデータとして扱い、統計的な分析をして解析していくというエビデンスのある心理学です。

その証に、心理学の国家資格としてスタートしたばかりの公認心理師という資格の試験の受験資格を得ています。今年は、コロナの影響で試験日が延び、12月に実施されます。これに合格すれば、三重県ではスクールカウンセラーなどの仕事もすることができるようになります。とはいえ、言い訳なのですが、開業の準備に時間がかかり、あまり勉強できていない次第です。あと、3年のうちに合格しないと受験資格を失ってしまうので、何とかそれまでには合格しようと思っています。

さて、フリースクールのプレオープンをして5日目です。まだ始まったばかりですが、始めてみた感想として、まだ生徒が一人も来ていません。普通に考えると、飲食店やエステのお店でも最初の集客は大変だと聞きます。じゃあ、焦る必要もないんじゃないかと思うのですが、フリースクールの場合は、そもそもの対象が、「その地域の」「中学生や高校生の」「不登校など学校に行きづらい子が」「通信制高校や適応指導教室という選択肢gある中からフリースクールを選び」「フリースクールの中からどこのフリースクールにするかを選ぶ」という対象が限られているので、せめて1か月の間に一人か二人かくらいは入校してもらえないと、今後の集客も同じだろうと思っています。

一方で、個人でやっていて、初期費用もアパートを借りたくらいなので、無駄な費用はかかっていません。方向転換をして、働きに出たりすることもできます。しかし、それでは自分のやりたいことができないので、何とか試行錯誤して頑張りたいと思っています。フリースクールは、全国的にみても数が少ないです。なので、経営ってどうすればいいのか、情報を集めようと思っても、情報がそもそも少なすぎて集めるほどもない現状です。調べたところ、三重県の近いところでいえば、NPO法人で運営しているフリースクールが津市に一つ、松阪市に一つ、伊勢市に一つあることがわかっています。不確かですが、桑名市か川越市あたりに一つあるみたいです。僕のように小さなフリースクールを個人でやっているのは、ごくわずかじゃないかと思います。松阪市では2つ目のフリースクールです。とはいえ、松阪市にあるもう一つのフリースクールは規模の大きいものですので、ほとんどの方はそちらに行くだろうと思います。

じゃあ、需要がなくて、厳しいのでは?と思われるのですが、競争という点では勝てないと思います。一方で、僕は競争はする必要はないと思っています。距離はそれなりに離れているので、人の多いところが苦手な子で、通うのが大変だと思う子は、来てくれるんじゃないかなという期待を持っています。そもそも競争というよりは、色んなフリースクール、教育機関などとは、連携していきたいと思います。情報共有をしたり、コラボ企画をしたり、これも現代っ子の考え方かもしれませんが、できるだけ平和にやっていきたいと思っています。また、今後の展望としては、生徒が一杯になって、それでも入校相談があるようだったら、一軒家に引っ越して協力者を募ってNPO法人化したりして、規模を拡大してもいいと思っています。

とにかく、子どもの居場所や選択肢が増えて、子どもの自身のペースで頑張っていける環境を用意したいと思っています。僕が開業して初めにできることは、子どもの心の成長を図り、学習支援をしていくことくらいだと思います。あとは、子どもと一緒に活動内容を増やしていって、色々なことに一緒に挑戦しながら、規模を大きくしていけたらなという想いです。マイペースな自分ですが、ぜひ応援していただけたら幸いです。

なぜ塾ではなくフリースクールなのか?

教員をしていて思ったことです。教員には、好きな仕事が個々にあって、「教科指導が好き」「部活動の指導が好き」「生徒指導が好き」「子どもが好き」と全部が好きな先生も勿論います。僕は、教員になる前から不登校支援や子どもの心の問題について関心があって、できれば高校の通信制や定時制の先生になって、子どもの悩みのコアな部分に触れていきたいという想いがありました。塾というのは、教育のカテゴリの中では、教科指導に特化した仕事だと思っています。子どもの進路実現を学業の部分で支えているわけで、素晴らしい仕事だと思います。自分の場合は、専門が保健体育ということもあり、運動やスポーツ、心の支援の部分に注力したいと思ったので、フリースクールという形で開業することに決めました。

フリースクールって何をするの?

フリースクールというのは、「自由な学校」という意味だと思っています。フリースクールによって形態は様々で、学校のように「〇〇の時間」と時限を設けていたり、遠足や修学旅行、体験学習に力を入れているところもあります。僕が運営するフリースクールは、まだ子どもが来ていないので、これから形づくられていくところです。構想をお話するのであれば、時限は設けません。勉強したいときに勉強して、ゆっくりしたいときはゆっくりして、遊ぶときは遊ぶ、これでいいと思います。進路を考える時期になれば、子どもは自身で考え、焦りを持つようになります。子どもがギリギリになって、困らなくていいように、日常の学習支援も踏まえて、コツコツと進路実現に向けて準備はしていきたいと思います。

僕も高校と大学、大学院と全て一般入試で、受けてきたこともあり、受験の大変さはよく理解しているつもりです。また、工業高校での勤務経験もあり、面接や小論文の練習もしてあげることはできると思います。僕の専門は、あくまで保健体育ですが、5教科の中で好きなのは、国語です。現代文でいう国語力というのは、大学院で修士論文を書くときにも非常に役に立ちました。社会に出ると、仕事によっては、公的な文章を書く機会があるので、この点においても勉強しておいて損はないと思います。正直なところ、難関大学に進みたいという生徒には、それ相応のレベルの塾に行くことをおすすめします。僕は、各科目を専門的に分かりやすく教えるスキルは未熟です。これについても、少しずつ上手になっていけばいいなとは思っています。

フリースクールの活動については、来てくれた子どもと一緒に考えていきたいと思います。また、保護者様との関係性の構築のもと、保険の関係もあって、実現が難しい活動もあると思います。例えば、保護者の了解を得て、日帰りでキャンプに連れて行ってほしいという希望があれば、他の子どもとの兼ね合いを考慮して、準備することはできます。山や川は危険があるので、平地のキャンプ場を探して、買い物をして、僕の車かレンタカーで移動して、ということも可能だと思います。この点については、保険の関係上、車で事故があったりすると、保険が降りなかったり、責任問題ともなるので、慎重に考えたいと思います。

最後に

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最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。